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ペーパーボックスの量産化計画が始動しました

これまで古雑誌を使ってバスケットを作ったり、花瓶のようなものを作ったりしながら、どういったものが需要があるかを探ってきましたが、簡単に作れるものは簡単にマネされるし、見た目が派手なものが好きなこの国の人たちにはシンプルなものはウケが悪く市場調査は難航していました。

視覚障害者の人たちは目からの情報が入ってこない分、市場の機微にはどうしたって遅れをとります。そのような状況では、ペーパーバスケットの作り方を覚えてもすぐに役に立たない技術になってしまいます。彼らが会得した技術を息の長いものにするにはどうすべきかも悩みどころでした。

なので複雑なもの、または複雑に見えるもの(参入障壁が高そうなもの)を作って売る必要がある。そしてなおかつ、コストのかからないものが良いと考えていたわけです。

商品のライフサイクルが短い方が頻繁に買ってもらえる可能性があるからフードやりたいと思って、彼らでもできそう、そして話題になりそうなタピオカミルクティーに目をつけて作ってみたりしました。

「目が見えなくても…」という制約を念頭に置いて考えていたのでなかなか良い案がでなかったんですね。

そんな中で、もう目が見えないとか気にしなくてよいかと開き直って、とりあえず良いものを作ってみようと試したのが、

このカラーリングを施した、新聞紙で作ったぐるぐるの箱だったわけです。ペーパーバスケットのときと違って、だれに聞いてもネガティブな意見はでませんでした。

それで、古新聞も大量に無料で手に入る(いつまでくれるかわからないけど)ことがわかって、原価が低く商品を作ることができるようになりました。

古新聞の入手が定かではなかったときは、ぼくが自分で買った分の新聞しか使えなくて1部60円くらいで、この箱1つつくるのに原価が合計200円くらいかかっていたけれど、新聞が無料なら原価80円くらい。販売価格600~800円くらいをみてるから利益率高くなる見込み。

悪くないビジネスになると思ってるんですね。そして、このバスケットや箱の編み方をマスターできれば、将来的にいろいろ応用できそうだなと思っています。

具体的にいうと、バナナの皮で鞄を作りたいんですよね。それができればもっと利益だせる商売ができるんですよね。そしてブランドとして一気にハネるはず。

そこに到達するには長い道のりですが、目標高く持ち続けたいですね。

それで、ぼく盲目の人に何かを教えるというのは初めてなんですが、これがまた難しいんです。ぼく今まで後輩的な人に仕事を教えたりするのも Do as I doで見て覚えてくれスタイルだったんですね。

それが、彼らには通用しないんですね、盲目なので。

なので後ろから彼らの指先をもって、順番に手を動かして覚えてもらっています。ほんとに手取り足取りといった感じ。

日本のように義務教育で図工的なことをやっていないので、そこまで器用ではないので新聞紙を丸めて細い棒を作ることがまずできないんですね。

それは想定内なんなんですが、やっぱり時間かかるし、お互いに忍耐力の必要性をひしひしと感じています。

今月中にとりあえず1つ、クオリティはともかく完成させて、彼らに自信をつけさせたいですね。

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