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ある日のロンドン観光の1日。伝統と歴史を訪ねて

2週間くらいロンドンにいる。東京で観光で何をしていいかわからないようにロンドンも2週間いると何もすることがない。行きたいところはあるんだけど、ぼくら日本人の典型的な旅行の「今日は〇〇行って、その後○○それからちょっと遠いけど○○も行こう。早起きすれば大丈夫だよね」的な1日にぎゅっといろんな予定を詰め込んだスケジュール感で動いていないから非常にゆったりしてる。なにせ2週間。時間はたっぷりある。

滞在先はAirbnbの一軒家だしもはやロンドンに住んでる。ロンドンでニートしてる気分だ。

だいたい朝起きてから今日どこ行こうか決めている。

はっきりいって最初の数日で観光地としてのロンドンには満足していたけれど、この日は義務的に行かねばならない主要観光地を消費するかという気分になった。でないと、後々「○○も行ってないなんて君はロンドンで何をやっていたんだ」と言われかねない。

バッキンガム宮殿。

午前11時過ぎに宮殿の警備隊の入れ替わりのなんちゃらが行われるのを見に行くことにした。

地下鉄Green Park駅で降り、案内に従いリスが駆け回る公園を抜けバッキンガムに。

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タイミングよくマーチングバンドとともに宮殿に入っていく兵隊さんたちを見ることができたのだけど、衣装がまさかの冬仕様でグレー。ぼかぁ赤い鮮やかなやつを想像してたんだけど。

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その後、Hyde Parkの方へ向かって並木道を歩く、歩く、歩く。

この時期はHyde Park内に移動遊園地が来ているようで、それを横目にひたすら歩く。

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バッキンガム宮殿から歩くことおよそ30分、たどり着いたのはアイスリンク。そして奥に輝くメリーゴーランド。


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ではなく、自然史博物館(Natural History Museum)。

ここは世界中の動植物の標本や骨、化石、鉱物などが展示されている。

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そして正面の階段を上ったところに鎮座しているのが「種の起源」で有名なチャールズ・ダーウィン。現在の進化論でもベースになっている自然選択(自然淘汰)説を唱えた人。

生物の進化は、すべての生物は変異を持ち、変異のうちの一部を親から子へ伝えられ、その変異の中には生存と繁殖に有利さをもたらす物がある。そして限られた資源を生物個体同士が争い、存在し続けるための努力を繰り返すことによって起こる自然選択によって引き起こされる。

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そして、これが種の起源の第1版の現物。

学生時代はドーキンスの「利己的な遺伝子」スティーヴン・ジェイ・グールドの「ワンダフルライフ」などを読んで生物の進化に思いを馳せていたぼくとしてはなかなかにグッとくるものがあった。

ダーウィンの自然選択説の着想や、もろもろの彼のキャリアの飛躍のきっかけは彼が22歳の時に乗船したビーグル号での約5年(1831年から1836年まで)に及ぶ航海だとされている。彼はそれについて自伝でも触れている。

そのビーグル号での航海で、ガラパゴス諸島を訪れたとき、その生物の多様性に感銘を受けたのだそうだ。南米沿岸の生物相の細かな違いと類似点、それらとガラパゴス諸島の生物相との類似点に気づき、そして地質学の本を読んだ後、地層がわずかな作用を長い時間累積させて変化するように、動植物にもわずかな変化があり、長い時間によって蓄積されるんじゃないか、大陸の変化によって、新しい生息地ができ、生物がその変化に適応しうるのではないかという思想を抱くに至ったとされている。

ここでぼくが何が言いたいかというと、次の任国外旅行にガラパゴス諸島(中南米隊員は渡航可)に行く良い口実が増えたなと。(もともとガラパゴスの各島のフィンチという鳥を見たいと思っていたのだけど。)


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ロンドンの夜は早い。この時期、午後4時過ぎには日が暮れる。有名なデパート、ハロッズ(日本でいうところの伊勢丹や高島屋的なところ)を冷やかし、この日は終了。

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