N2OはCO2より地球温暖化において300倍強力Vol.24
ハイライト
温室効果ガスを削減しましょうというのはグローバルトレンドであり、コンセンサスが取れている使命でもある。
産業革命時と比べて気温の上昇を1.5℃以内に抑えるために2030年までに2010年比でCO2を約45%削減させましょうという目標がある。
なぜCO2かというと、CO2が熱を溜めこむ性質を持っていて、ざっくりいうと、太陽から注がれた熱が地表で反射して宇宙に逃げるのを防いでいる。温室効果という。温室効果ガスにはCO2の他、メタンガス(CH4)、N2Oなどがあるけれど、その約76%はCO2、これが産業革命時と比べて多いので削減しましょうというわけ。
メタン(CH4)は割と解決されつつある
温室効果ガスの16%はメタン(CH4)で、割合こそCO2よりも低いけれどCO2の28倍強い温室効果があり、全ての温室効果ガスが地球温暖化に与える影響の23%分を担っている。
上の図がメタンの収支なんだけれど、湿原など自然由来で発生するものも結構あるものの、石油などのエネルギーや工業や農業由来の人為的なものがやはり多い。
で、農業系でメタン(CH4)はなに由来で排出されているかというと、圧倒的に畜産、つまりは反芻動物のゲップ。その量は全世界における温室効果ガス総排出量の約5%を占めるとされている。
これどうするんだ問題があり、少し前なら、ベジタリアンやヴィーガン的な運動も合わさってわりと活発だったと記憶している。代替肉や培養肉というアプローチもこのメタンを減らそうという文脈ででてきたと解釈している。
で、結果どうなっているかというと、牛肉の消費量は減るどころか増えている。先進国では一部減っているのかもしれないが、新興国の経済成長と合わさって可処分所得増えれば牛肉消費量も増えている。しかも最近は、フロリダかどこかで培養肉は自然に反するから禁止なんて法律ができる/た的なニュースもでていた。
で、ようするにメタンがでなければいいんでしょ、というアプローチが最近は主流なんじゃないかと思う。これは、カゲキノリというブロモホルムを含む海藻を牛の餌に混ぜて食べさせることで、腸内微生物のメタン合成を強く抑制するというもの。約98%抑制できるらしい。600kgの乳牛で1日あたり500Lもメタンを出すのだけれど、それがたった10Lになるのだからインパクトがめちゃくちゃ大きい。オーストラリアが結構この分野盛んなよう。
農業で対メタンとなると、しばらくはこのアプローチが主流なんじゃないかと思う。多くの人の食の行動変容を促すなんていう難度の高いことをしなくていい極めて現実的なものではと思っている。
で、最後でようやく今日のメインN2O(一酸化二窒素)
人為起源の温室効果ガス内で割合としては6%程度なので微々たるものなのだけれど、CO2の約300倍強い温室効果がある。で、100年以上大気中に残ると。
300倍ってめちゃくちゃ有害なのに、温暖化の文脈で聞いたことがない。
で、データを少し見てみると、
農業セクターからの排出が多い。これはもちろん、肥料由来が多い。窒素肥料が世界中に流通しているから。そしてその肥料が農業排出の70%を占めている。過剰にやりすぎてる。で、残りの30%は家畜の糞尿。なんということだ、やっぱり牛肉の消費は抑えた方がいいのかもしれない。
どれだけ増えてるかってデータで見ると、急速に増えてる。産業革命以降で25%も増えている。N2Oというのはオゾン層も破壊するし、肥料などの過剰な窒素が畑から流出し、水路に流れ有害な藻が繁殖し、その藻が酸欠のデッドゾーンを作り出すという負の流れがある。産業革命以前は自然発生分と吸収分が均衡していたのに、そのバランスを崩しているとされている。つまりは、人為的影響ということなのだろう。
で、多くの排出しているのは、中国、欧州,USA,インド、ブラジル、ロシア。中国は農業セクターからの排出は減っているんだけれど工業セクター(ナイロンの製造など)が増えている。
で、長くなってきたのでどうやって減らすのよ?という話なんだけれど、政策介入、イノベーション、行動変容の3つの組み合わせで減らせるっぽい。
例えば以下の通り
政策で、窒素効率最適化の手法を採用し、推進して窒素汚染を抑える
技術的には、センサーや衛星データで土壌の状態を分析して窒素コントロール
N2O放出抑制剤、硝化阻害剤のようなものの開発、導入
栄養補助食品、家畜廃棄物管理にイノベーション
産業面では、実はナイロンや肥料の生産分野では、既存の手頃な価格の技術を導入することで、ほとんどすべての一酸化二窒素排出を抑制できるらしい。ここの課題は中国とアメリカだけがやってないといっても過言ではない状況らしい。
肉の消費量は減らせるにこしたことはない
なので、結構既存の技術でカバーできることが多い印象。
こういうのちょっと調べてはみたけれど、化学の勉強しなおそうかなと思うね、ほんと。
読書記録
久しぶりに目の前の知識を仕入れる系のものではない本を読んでいる。ポピュラーサイエンスなので、ここでどう披露するものでもないから、良い表現だなと思った冒頭の文章を引用する。
良き。
What I did in week24 (6/9-6/15.2024)
CPA:今年全科目合格!
1月、2月、3月の目標未達
4-5月全負け。事実上進捗なし。
6月
朝、出勤までの時間を勉強の時間にしている。帰宅後も勉強したいのだけれど、体力的にしんどい≒まったく集中できている気がしないのでできていない。
やはり、週末にまとめて勉強的なことになりがち
読書: 月2冊は読む
今年中にブルーバックスの大学生物学の本を3冊読みたいと思っている。もっというと、ファインマン物理学も今年読みたい。
1月、2月に続き3月も目標達成!
4月、5月それぞれ1冊ずつ読了
10冊くらい少しずつ読んでる感じなので、読了数というKPIは正しくないのかもと思いつつ、かといって読書の時間が増えているわけではないのでどうしようかと思っている。
英語
Blog: 英文ブログ週1回は更新
nope
ちょっと仕事が忙しくなると書けてない。意識の外にいく。
本: 月1冊は洋書ないし英論文を読む
先週、国際協力とか開発の文脈でのAIは格差拡大/固定みたいな文脈で語られることが多いので、正直あまり好きではないと書いた。その言語化は正直短文で表現するには語彙力が足りないので割愛する。
で、著者がAIなどの新しい技術をどう捉えているか、どうなり得るかに触れることができ、自分の浅はかさを知った。
雑にいうとIT系は、AIにしろ、いまのアマゾンやGoogle、Appleなんかのビッグテックに代表されるように、Winner takes allで勝者総取りで、ごくごく一部の企業が莫大な収益を上げる構造になっている。
ぼくのような市井の人たちはデータもお金もそうした一部の企業に日々吸われている。この関係は人類の歴史でいうところの、小作人と荘園領主の関係に近しいものがある。
つまり、小作料(賃金)は上がらないが領主の収入は増える。領主のような一部の人に富も技術も集約されて、格差はどんどん広がってしまう。それが資本主義だといえばそれまでだが、その中世の時代、小作人の給料はずっとほとんど変わらなかった。それが変わったのは、経済が発展して国が豊かになり、生活の質が改善したからではない。
18世紀中ごろに、市井の人々が団結して社会の仕組み(法律)をつくったからだと。それによってようやく賃金は上がったと。
あー、なるほど。そのアクションが今回も必要なのではないかということか。それをいうなれば成功体験としてるのか。
たしかに、性善説でいまのビッグテックが持たざる者に何かしてくれるとは考え難いから何かしら訴え続ける運動は必要だろうとは思う。ステークホルダーではあっても株主ではないから。
Workout / diet : 今年中に70kg代へ!
1-5月。92kg→86.6kg
6月86.6kg→86.5kg→85.8kg
Sun. 80 squats
Mon. 100squats and 100 push-ups
Tue. 40 squats
Wed. 0 squats
Thu. 40 squats
Fri. 60 squats
Sat. 50 squats
85kg代に突入。夏本番を前に身体を絞っている人が周りに増えてきている。
1日あたりの消費カロリー2,700kcalに対して摂取を1,800kcalにして1日あたり-900kcalで8日で1kgの減量ペースをつくっている人から、パーソナルジムで1日1,300kcalで減量してる人など、それぞれの戦略を聞いてはなるほどなと思っている。サブウェイのチリチキンやサラダチキンは280kcalを切るそうだ。すばらしい、ランチに一度試したい。ぼくは今ランチは600kcalくらいになっているから。
それで、ぼくの戦略はというと、けっこうアバウト。月2kgくらい落ちたらいいなで、だいたい1日あたり1,900~2,000kcalくらいを目安にしている。これで少なくとも月1kg落ちているので、実際の消費分はわからないけれど、摂取と消費の差分7,200kcalはつくれているということだろう。
無理のないペースというのを掲げているので、もっと減らしたいという思いもあるものの、このくらいがいいのかなとも思う。
ある研究によると月に3kg以上の減量はリバウンドのリスクが跳ね上がるのだそうだ。たしかに、食事管理はストレスがかかる。ジャンキーな食生活をしていたならなおのこと。だから、ぼくは長らくうまく減量ができなかったし、結果として今回うまくいってるように思えるのは、少しずつ油を減らしたり野菜を増やしたものに置き換えていき、いろいろ自分に合ったものを試しながら、少ない量で満足できるように、身体を慣らしながらであったりとできるだけ心身にストレスのないようにしている、というようなことに結果としてなっている。
だから、他の人から見れば、まだまだ改善の余地があるとか、○○は無駄だとかいろいろ口をはさみたくなることもあると思う。bestなことをを毎日続けるのが理想だけれど、ぼくはそんなうまくできてないので、できるだけ毎日ベターなことを続けるということを意識している。だから、食べ過ぎる日だってあるし、運動まったくしない日もある。けれど、1週間くらいで均してみると、まあよくやってる。
今月はあと1kg落としたい。周りの人の話を聞いてモチベーション上がってきたらからできるかな。
余談:上期は振り返るvol.1
四半期ごとにこのウィークリーレビューを振り返ろうと思っていたのだけれど、すっかり忘れていたので、今回は忘れないうちに、覚えているうちから書いていく。
日曜日更新難しい
想像以上に難しい。まだ習慣化できていない。なんどか言ってるけれど、ぼくは基本的に土日が休みのサラリーマンなので、必然的に外出は土日になる。インプット遅れる、更新できない。というような流れになってしまっている。
ぼくよりはるかに忙しい尊敬している経営者の人が絶対に毎週決まった日に更新しているので、ぼくなら余裕だろうと思っていたのだけれど、そんなことはない。習慣化できているようでできていないのだろうし、ディシプリンがないのだろう。
去年よりはインプット増えた気がする
これはたぶんそう。たくさん本を読んでる気がする。内容を覚えているかどうかは別として。インプットの量は増えている。それはいいこと。
肝心のUSCPAはぜんぜんダメ
このウィークリーレビューは主にこのUSCPAの勉強を頑張るために始めた。ウィークリーで進捗共有するというプレッシャーを自分にかけたのだけれど、できていないが普通になってしまっているのでほんとによくない。
ま、そもそもぼくは会計の仕事をネクストキャリアでやりたいとかいうモチベーションではないから、後回し後回しになっているところもあるのだけれど。それでもファイナンスとか経営の知識を増やしたい、メンタリングできる幅を増やしたいと思って勉強始めたのだから、きちんとやる。
ただ、今年中が今年度中になり…とどんどん後ろ倒しになっているのだけれど、とにかくできることをやりたい。
英語も全然じゃね?
USCPAと同じく、英語のお勉強もやりたい、特にライティングの方を伸ばしたくて、週1回は日記を書くと掲げていたのだけれど、気づけば2か月近く更新がなくなってしまっている。でも、英文記事は毎日流し読みはしているし、ペースこそ遅いものの、洋書も読んでいるので絶望的に悪いわけではない。わけではないが、満足のできるものでもない。
減量はぼちぼち
これは人生で初めてではないかと思うほどうまくいっている気がする。もちろん、理想は半年で-12kgだったけれど、それでも半年で6kg落ちているわけだから自分を褒めたい。
総論
もっとも進捗がほしかったCPAと英語の進捗がないのが、結局ぼくはいったい何をしているんだろうという気になっている。
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