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芸人に憧れる理由がちょっとずつわかってきた

日曜日はよく自分との対話の時間になっている。いろんなことを考えている。考えるべきこと、やるべきことからは目を背け、どうでも良いこと、考えても答えが出そうにないことに思いを巡らせている。風が吹けばWi-Fiは止まり、海や空を眺めている。老人になって楽しい記憶を思い出して過ごしているような気分になっている。

平日のぼくの仕事というのは、おそらく青年海外協力隊のみんながそうであるように進捗なんてあってないようなものだ。1歩進んだと思ったら、1歩戻り、同じようなところをぐるぐるしている。一喜一憂している。

具体的なことをいうと、いま目が見えない人たちにクラフトを教えているのだけど、よく見て同じようにやってくださいが通用しないから、手取り足取り、なんだったら、反射的にその動きができるように何度も何度も同じ動きを反復して、彼らのモチベーションをみながら身体で覚えてもらっている。

ボクサーの長谷川穂積は現役のとき、対戦相手が決まったらその対戦相手の動きに反射で反応してカウンターを繰り出せるように、何カ月も地味な動きを繰り返し、頭で考えてから動くよりも早くカウンターを繰り出せるように訓練していたらしい。

ぼくも同じことをやっているんだなぁと気の遠くなるような工程を一つ一つじっくりやっている。

こういうのぼくは全然慣れていないから、ぼく自身すごいストレスで髪の毛全部抜けそうになるし、イライラだってする。けれど、それをおくびにも出さず、Look at the bright side!で良い面に集中してポジティブにひたすら褒め、どんな些細なことでも前に進むことを重視している。

その反動で土日は脳はスリープモードになっているわけだ。

今日もいろんなことを考えた。

少しずつではあるけれど、ポッドキャストがいろんな人に聴いてもらえるようになって、ちょくちょくおもしろいねと言ってもらえている。

これはほんとにうれしい。

「note読んでるよ」と言われるのとはまた違ううれしさがある。

noteを書くのも楽しいけれど、「30分以上も自分たちの話を聴いてもらえる」というのは、自分たちのためにわざわざ時間を取ってくれたともいえるわけで、そこのハードルを越えてたり、YouTubeとかNetflixに一瞬でも勝ったんだと思うと「おぉー」とじわじわくる。

うまくは伝えられていないけれど、数分で読み終わるnoteとは異なる感覚。

さいきん輪をかけて怠惰さが増しているぼくは、てきとうに30分くらい雑談したものをコンテンツとしてだして喜んでくれるなんて、なんて素晴らしい世界だ、できればそうやって生活したいと思い始め、お笑い芸人に憧れる人の気持ちがなんとなくわかってきた。普通に仕事するよりめちゃくちゃ楽だから。楽なことして、みんなに喜んでもらえてお金もらえるなんて最高じゃないかって。

たぶんYouTuberも似たような感じなんだろうなぁと思う。

少なくとも最初の動機はそういう邪な気持ちだと思う。「こういう世の中にしたいんだ」的な高尚なご高説は後付けでどんどんでてくるし。

そして、その視点で考えると、いまのぼくはYUKAさんとコンビを組んでいるわけで、褒められるのはYUKAさんばかり。ぼくの気分は「じゃないほう芸人」。FMもなかのYUKAさんじゃないほう。ネタ考えたり編集してんの、ぼくやのになぁ…という少し寂しい気持ちになっている。(だから最近ソロ活動が多いわけではない)

それは半分冗談として、楽したいなぁ、しんどいことしたくないなぁという気持ちはずっと持っている。これ言い換えれば、便利にしたい、無駄を省きたいということだから決してふざけた考えではないと思う。

昔、ぼくがまだ大学生のころ、「週4時間だけ働く」という本がめちゃくちゃ流行った。

あんまり覚えていないけれど、ブログを書いて生きていくであったり、無駄を省き効率的に働いて人生豊かに生きていこうみたいな本だったと思う(違うかもしれない)。FIRE(financial Independence Retire Early 早期退職的な)とかノマドブームの先駆けの本だったように思う。

いまこの著者のティモシー・フェリスさんは投資家として活動しつつ、ポッドキャストをやっている。iTunesで何度もトップになるほど人気の番組で著名人をゲストに招いてのインタビュー形式。

ぜんぜん意識してなかったけど、この人をロールモデルにするのも良いなと思い始めてきた。

どうやって?っていうのはさっぱりだけど。

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