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コロナ禍ニューノーマル時代の対面授業/イギリス留学week2

先週から新学期が始まり、最初の週はウェルカムウィークといい、日本でいうところの新歓期間で授業自体はない。キャンパス内でいろいろなイベントがあった。ぼくはその間、隔離期間で寮でひっそりと過ごしていた。

そして、今週から本格的にコース開始。

他の大学やサセックスでも他の学部の事情は知らないけれど、ぼくの所属するIDSは今年、対面授業を基本としている。が、すべて対面というわけではなく、全体講義はオンライン、グループディスカッションは対面という構成になっている。

もっと具体的に講義について話すと、事前の予習(読んでおくべき文献)があり(場合によっては事前に見ておくべき録画講義もある)、朝にライブでオンライン講義が1時間ほどあり、その日の午後から10人前後のグループに分かれて、1時間半ほどグループディスカッションをやる。それが週に2回ある。

うちの場合は、教室の大きさに応じて密にならないように収容人数が決まっていて、室内での講義中はできるだけマスク着用になっている(ここは結構ゆるく、発言するときは声が通らないからマスクを取ったりしている)。

あと、結構な頻度で講師と1 on 1 のミーティングが設定されているような印象がある。手厚いフォローだなぁと素直に思うけれど、これはたぶん留学生を大量に受け入れている経験上、彼らは孤独になりやすいとか問題を1人で抱え込みやすいみたいな傾向があるからかもしれない。

あるいは、社会課題を解決するためには知識も必要だけど、コミュニケーションも同等かそれ以上に必要だみたいなことを言っていたから、それを体現しているのかもしれない。

講義の感想はそれほどない。やっぱり一週目というのもあって、自己紹介が多かったし、みんな様子見っぽかったし、講義の内容も大枠の全体像みたいな少し抽象的な感じがしないでもない(これはぼくが現場の人間であって、中央で全体の戦略を練る人間ではなかったからというのもある)。ただ、ピケティを結構引用していて、さすがあれだけデータを丹念に分析してると授業でも使いやすいだろうなとは思った。

ぼくの所属する開発とビジネスのコース、たぶん22~3人くらいなんだけれど、男性が5~6人しかおらず少し寂しい。バックグランドは多様で、学部から上がって来た人もいれば、コンサル、官僚、銀行、インフラ、ソーシャルセクターなどなど多様。平均年齢はどれくらいだろう、少なくとも中央値はアラサーくらいなんじゃないかと思う。

早くみんなと仲良くなりたいのだけど、ぼくのコミュニケーション能力と英語力がイマイチなおかげでまだまだ時間がかかりそう。

もう一つ、印象的だったのはアジア開発銀行の欧州支店の人がIDS訪問ついでに、ぼくらのコース向けにレクチャーというか質問会を開いてくれたこと。なかなかおしゃべりな人でいろんなことを語ってくれ開発銀行の役割や仕事について理解が深まったように思う。

その人が「開発の仕事っていうのはめちゃくちゃ大変だけど、だからこそクールな仕事だと思う」と言っていて、ぼくも同じように思ってまずは協力隊に参加したのもあり、やっぱそうだよな、間違ってないよなと、初心に返った気持ちになった。

ぼくはゆるふわサラリーマン生活でも十分幸せになれるタイプだったけれど、結構幸せだったんだけれど、一方で、エネルギーを持て余しているな、何かちょっと物足りないなと感じていて、今の生活レベルならいつでも戻って来れると思って、もっと難しい (それでいてぼくが貢献できそうな) 没頭できる課題に人生の多くの時間を捧げたいと思い、まずは協力隊に飛び込み、どうやらぼくにできそうなことがたくさんありそうだと、イギリスの大学院までやってきた。

学長の挨拶で「あなた方は未来の先駆者であり、卒業すれば各々の持ち場で立派なリーダーシップを発揮することを求められる人材となるのです」と言われてもなんとも思わなかったのだけれど、ちょっと背筋が伸びたweek2。


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