今年は情報発信の良さを知った1年
そろそろ2019年の総括をしておこうと思う。1年目の活動の総括は来月ちょうど1年を迎えるからそのあたりでやるとして、今回はそう、Yuki個人としての総括。
ご存知の方もいるだろうけれど、青年海外協力隊2018年3次隊の一員として日本を出発した今年の1月21日から毎日欠かすことなく、このnoteで文章を書いてきた。停電で24時間ごとの連続投稿の記録は何度か途切れてしまったけれど、毎日書いている(たぶん)。これが321日目の投稿だ。
別に誰に頼まれたわけでもない。Facebookでシェアしてないからぼくの友達の99%は知らない。じゃあ誰が読んでいるんだと思うようなことを、毎日結構な時間を使って書いている。
毎日書こうと思ったきっかけは、自分のスキルアップになることを2年間の内でやりたいと思ったからだ。
少なくない数の人たちが協力隊のあとの就職で苦労するという話を聞いて、たぶんそれは「自分のやりたいことはあるけれど、そのポジションに空きがない/食える仕事じゃない」パターンと「自分が思ってる能力と就職市場側がみてる能力にギャップがある」の2パターンなんじゃないかと思った。
前者なら、それはいつまで粘るか、どこで折り合いをつけるかはその人次第。けれど、後者なら、自己肯定感が高いのは素晴らしいけれど、冷静に現実が見えていないのはキツい。
一般に、途上国のゆったりしたリズムに身体が慣れてしまって早い先進国のペースに適応しにくいみたいなことが言われる。
ぼくはそれは本質的ではないと思っている。
企業側が期待する能力を2年間で手にできてないケースが多いということなんじゃないかと思った。
ストレスフルな環境で生活するワイルドさは備えているけれど、ビジネススキルはどうなの?という疑問があるんだろうなと。
「日本語ができる現地人を雇うと人件費安く済むのに、それでもわざわざ高い金を払ってあなたを雇う理由はなんですか」とか、「協力隊の経験とは具体的に何ですか、それは2年間ビジネススキルの成長が止まってる/鈍化してることを補って余りあるものですか」「あなたを雇うメリットはなんですか」
これに答えられない人が多いんじゃないかなと思った。
そして、それは2年後の自分を想像する上で十分過ぎるほどのリアリティがあった。ぼくは常に成長を続けたいというか、階段をどんどん上がりたいみたいに考えているから、2年後、東京で同じような年収レンジで同じようなポジションに収まるのは受け入れがたいものがある。「俺は2年間いったい何をしていたんだ、神隠しにでもあってのたか、浦島太郎のようだ」みたいなことは避けたい。
つまりは、ぼくはこの2年間でしっかり成長する必要があるというわけだ。
途上国のリズムがすべてにおいてゆったりしているというのなら、それはつまり施策の試行回数が先進国で仕事をするより少ないということだ。つまりは、普通にやってるだけじゃ、ジョブマーケットのライバルたちに勝てない。試行回数が多ければ多いほど経験を積めて成長するからだ。
そんなわけで、マーケット感覚だけは研ぎ澄ましたい、Webマーケティング的なことはできるようになりたい、できれば活動に絡むものが良い(相乗効果があるから)というようなことを考えて、それならブログやるか、毎日文章書くか、文章書くのは好きだし、どうやったら読まれるようになるのか考えるのも悪くない、ストーリーテリングは今流行っているし、ブランディング的なこともできそうだ、とかなんとか考えて、要は思いつきで始めた。
少なくとも1,000文字は書こうと、謎の制約を自分に課しここまでなんとかやってこれた。
セントビンセントなんていう日本の誰も知らないような国のことを書いているのに結構な数の人に読んでもらえている。素直にうれしい。最大1.6万PV/月くらいかな。セントビンセント政府から功労賞をもらいたいほどだ。
そしてそれだけでなく、ポッドキャストを始めた。インターネットラジオというやつだ。これはたぶん毎週更新している。
いっしょにやってくれる人をnoteで募集したら思いがけず、すぐに手を挙げてくれた人がいた。ゲストは、ぼくが声をかけやすそうな人から順番に声をかけた。
30分番組が理想なんですと言いながら長いもので1時間くらいの番組になってる(そしてそれが結構聴かれてたりする)。
「Yukiさんが毎日更新してるんで、私も頑張ろうと思って」「いつも楽しみにしてます」「毎回すごい共感しながら読んでるんですよ」みたいなことをゲストに来てくれた人がぼくのnoteに対して言ってくれたりして、すっごい利己的な目的で始めたことなのに…と思いつつとても嬉しいし、そのnoteが起点になって新しい人間関係ができていいくのがとても楽しい。とても良い思いをしている。
ポッドキャスト「FMもなか」(Apple podcast、Spotify、Google podcast等でも聴ける)も最初は数十人くらいのリスナーだったけれど、今じゃ世界30か国以上の場所で聴かれている。「俺もちょっとゲストでたい!」みたいに言ってくれる人がいたり、何人かはぼくたちのポッドキャストをきっかけに彼ら自身のポッドキャストを始めたりしてるようだ。
お便りが届きだすと、ほんとに嬉しいからとにかく続けて欲しいなと思う。
利己的なことやおもしろ半分で始めたことが誰かの励みになっていたり、活動のヒントになっていたりして、面白いと言ってもらえて、いろんな人と知り合えてとても嬉しい。
ぼくはSNSを情報収集の手段としてしか使って来なかったから、なにかを発信するっていうのはすごく楽しいことが後で待っているんだなあと、SNSっていう馴染みのものの異なる一面を知ったすごく新鮮な1年だった。
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