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隊員総会はやろうとしてることを聞いててもらえる良い機会

総会のためにセントルシアに来た。このあたりの地域はセントルシア事務所がセントルシア、セントビンセント、ドミニカ(ドミニカ共和国ではない)、グレナダ、ガイアナなどを管轄している。

隊員はセントルシアとセントビンセントにしかいない。隊員は合わせて10人。小規模な事務所と言えるかもしれない。

そんなわけで、半年に1度セントルシアで総会が開かれるわけだけれど、毎回みんな発表する。中間報告とか最終報告がある人だけが発表というわけではない。みんなとりあえず発表。1日で終わる。

ぼくたちセントビンセント隊員は総会の前日にセントルシア入りし、総会の翌日の朝の便でセントビンセントにもどる。

今回から、新しい所長の方針で派遣から1年経過時に中間面談なるものを行うことになっている。所長、所員、2人のVCという4人とぼくという5者面談。

4対1でボッコボコに詰められる、というわけではない。安心してほしい。

帰国時面談のときに話を聞くと、彼らが抱えた悩みのいくつかはもっと早い段階で知れていれば事務所側からサポートできたんじゃないか、そうすればもっと効果的な活動ができたんじゃないかという疑問ともっとないなさから来ている。

それで、ぼくは厳密にいうと10カ月くらいだけれどウチの事務所の場合、総会は半年に1回というタイミング上、このタイミングで面談となった。

ぼくとしては、本音を言うと実行するかどうかは別として、PRのアイデアをいくつかもらいたかった。アイデアはいくつあっても困らないし、インスパイアされたいと思ったのだ。

およそ予想されていた通り、新しいアイデアは出たようででず、せっかくだから何か良いことを言いたいんだろうなという気持ちはわかるが…という口をパクパクさせるもののエサがはいってこないコイの気分だった。

それでも、ぼくがやろうとしてること、取り組んでいること、考えていることなどもろもろを事務所の人たちに伝えることができたのは大きかった。

こういう機会がなければ、事務所の人たちとじっくり自分の考えを話す機会というのはないから。少なくとも事務所から遠いところで活動しているぼくのような隊員は。

所長以外の3人はぼくの仕事場に来たことはあるから、どういう環境で活動しているかは知っているけれど、その中身は、基本的にショボくさい成果を顕微鏡で拡大して収納して残りのスペースに夢と希望を詰め込んだ報告書を通してしか知らない。ファンタジーの世界しか知らない。

よくわかってくれたかどうかはわからないけれど、ぼくがやろうとしていることはなんとなく把握してくれたのではないかと思う。ぼくとしてはそれで十分だ。

それよりも驚いたのは、ぼくの職場を見に来たことがある3人は、ぼくが想定していたよりもハードな環境で活動しているという認識を持っていたことだ。

故になんとかしたい、手助けしたい、業務活動費をなんとか使えないか悩んでくれた。

ぼくとしては、今のところ使い道がないので困るのだけど、例えば離島の方のホテルと提携しにいくだとかの出張費でも使ってよいということだったので、Mustiqueに1週間190万円の部屋を借りてお金持ちはどんな気分で過ごしていてどんな体験を求めているのかも調査するのとセットで申請しようかな。

もちろん、丁重にお断りされた。


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