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500 KOBE参加スタートアップのその後って?

神戸市は2016年からアメリカのファンド、500 startupsと連携したアクセラプログラムをやってる。これまで、海外スタートアップ含めると187社が参加していて、参加したスタートアップの総調達額は120億円以上(神戸市発表)という。

その中で、日本のスタートアップ / 日本に拠点があるスタートアップの数は97社(yuki調べ)あるんだけれど、その後ってどうなってんのよ?と思って調べてみた。

結論からいうと、IPOは1件M&AによるExitが5件、サービス終了は8件ほど。

これがどう判断をしたらいい数字なのかはわからない。多いのか少ないのかこんなものなのか。

ただ、ぼくが思っていたよりも多くのスタートアップが生き残っているなという印象をもった。2016年からやっていて、日本の会社だけで100社もやってるんだから、けっこうつぶれてるんだろうなと。ベンチャービジネスだしって思ってたのだけれど、地方都市< 500startups だったということなんだろう、プログラム参加企業はけっこう厳選していたようだから、見込みある会社が選考を通ったということなんだろう。

買収に関する情報もその規模も公開されていないから評価しにくいところもある。結局、なんとも言えない。

それよりも、ぼくが気になったのは外国人創業者のスタートアップが結構入っていたこと。もちろん、これは500 startupsのプログラムだから外国人が多く応募したのもあるのだろうけれど、国際都市になったんだなという感じがした。もちろん東京の会社が多いのだけれど、中には大阪、兵庫、福岡の会社もあり、すごいなと。

創業者が日本語ぜんぜん話せないように見える人が大半で、ほんとすごいなと。それで商売が成立する業態、コミュニティがあるんだというのか、とても興味深い。

ぼくでも知ってるようなスタートアップ、たとえばハルモニアとかshippioなんかも過去参加していて、ディープテックや医療系スタートアップは結構な額調達している(=公表している)し、このリストはなかなかに有用なのでは?と思い始めている。

それだけに、開催地、神戸でスタートアップの機運がなかなかに高まってこないというのは悩ましいところである。福岡にしろ、大阪にしろ上場したスタートアップがあって、ベンチマークになったり、そこの創業者がメンター的なことをやったりしてエコシステムができてるんだけれど、神戸からはまだ上場企業がでていない。(さいきんmonoAIという神戸に本社がるスタートアップが上場したけれど、これは東京に本社があったのを家賃補助だなんだって補助金だして誘致したもので、ぜんぜん神戸発ではない。)

著名な投資家の方が神戸や兵庫県のスタートアップシーンについて、「ロールモデルがいないし、志が低い」みたいなことを言っていて、おっしゃる通りなんだけれど、それって鶏卵なんじゃ、かつては東京もそうだったんじゃ?なんて思ったりもするし(個人的にはその立ち上げ的な部分が開発の仕事っぽくて参画している)、であるからこそ、アクセラレーションプログラムで東京や海外のスタートアップを神戸に呼んで、地元のスタートアップや未来の起業家に刺激を与えてもらおうという狙いがあるのだけれど、その成果はあるのか、という話はでてきそう(いや、たぶんずっとでてる)。

こういうのってKPI的な指標って何かあるのだろうか。

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