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景気関連のつぶやき

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日本や世界の景気に関するあれこれを書いたnoteをまとめております。
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記事一覧

実質賃金上昇率のマイナスが過去最長に並んだけれども…~2024年2月の毎月勤労統計

「毎月勤労統計調査」(厚生労働省)の2024年2月分が本日(8日)公表されました。日本経済新…

未払利息は辛かった(涙)~変動金利型住宅ローンの思い出

 日本銀行がマイナス金利政策を解除したことで、変動金利型住宅ローンの金利がいつから上がる…

エネルギー価格の引き下げ寄与が急縮小~2024年2月の消費者物価

本日(22日)、2024年2月の消費者物価が公表されました。消費者物価の前年同月比上昇率は1月…

法人企業統計に基づく労働分配率、基準を揃えて議論しましょう!

 少し前の記事ですが、3月5日の日経朝刊に興味深い記事が出ていました。4日に公表された「…

賃金上昇率の加速は、特別給与のブレのせい?~2024年1月の毎月勤労統計

 昨日(7日)、毎月勤労統計調査の2024年1月速報値が公表されました。日経電子版は、実質賃…

出生数最少は、どれだけ”想定外”なのか?

 昨日(27日)、「人口動態統計調査」の速報値が公表され、外国人を含む2023年の出生数が75万…

外国パック旅行費がかく乱要因に~2024年1月の消費者物価

本日(27日)、2024年1月の消費者物価が公表されました。日経電子版は消費者物価(生鮮食品を除く総合)の上昇率が3ヵ月連続で縮小したことを報じています。本稿では、いつものように総合指数と財、サービスに分けてみていきます。 財の物価上昇率縮小が大きく寄与  2024年1月の消費者物価(総合)の前年同月比上昇率は2.2%。2023年12月の2.6%から0.4ポイント縮小しました。財の寄与度は、2023年12月の1.51%から1.13%へ0.37ポイント縮小しており、財の物価

「名目GDP600兆円目標」を考える

 日経朝刊の連載記事「物価を考える」。今日が最終回でしたね。昨日に続き、また、ツッコミた…

「日本の労働分配率は低い」ってホント?

 日経朝刊の連載記事「物価を考える」。本日(16日)は「好循環の胎動(4)賃上げ、事業変革…

前年同期比で見れば3四半期連続の成長率縮小~2023年10~12月期GDP1次速報

本日(15日)、内閣府は2023年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値を公表しました。日経電子…

一般労働者の所定内給与増加率は1997年以来の伸びに~2023年の毎月勤労統計

 本日(6日)、毎月勤労統計調査の12月と2023年の速報値が公表されました。日経電子版は、実…

2023年の経常収支黒字はコロナ禍前の水準にほぼ回復~ただし、中身は様変わり

昨日(8日)、2023年12月と2023年の国際収支統計が公表されました。2月9日の日経朝刊は、最近…

季節調整値でみれば31ヵ月連続の貿易赤字~2023年12月の貿易統計

※地域別・財別の動向を加筆しました(1月30日) 本日(1月24日)、2023年12月の貿易統計(速…

いつ以来の上昇率?-2023年平均の消費者物価

本日(19日)、2023年12月と2023年平均の消費者物価が公表されました。日経電子版は2023年の消費者物価上昇率のうち生鮮食品を除く総合で41年ぶり伸び率になったことや、サービス価格が半年連続で2%台上昇になったことに注目しています。記事で紹介されているみずほリサーチ&テクノロジーズの「岩盤品目」という分析も大変興味深いです。本稿では、少し視点を変えて、2023年の消費者物価上昇率を見ていきます。 「総合」だと1991年以来、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」だと1