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日々を編む

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日々を編んでいるエッセイです
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#エッセイ

#11 あの時、あの電車はたしかに1983年でした。

その時代に生きていないのに、なんだかその時代を懐かしく思うことってありますよね。どうして…

未明
3週間前
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#10 耳心地

私たちは数多ある言葉の中から、いくつかを選んで会話をしている。 しかも、たくさんのひとた…

未明
1か月前
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#9 サンドイッチ

今日は良い天気。青空がのぞいて、雲ももくもくと泳いでいる。しかし、風が強い。帽子をかぶっ…

未明
1か月前
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#8 九年間の雨の日

一年のうちに何日雨が降るだろう。 その年によっても違うだろうけど、そんなに多くはなかった…

未明
7か月前
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#7 今朝のこと

・新しく鳥の巣を発見しました。電車の高架のところのちょっとした穴のところ。その中から、三…

未明
7か月前
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#6 もっと

全然関係の無い話なのだけど、私がなにか言葉を綴るときはいつもタイトルから決まることがほと…

未明
8か月前
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#5 最後のペンギン

それから僕は視聴覚室でやっていた軽音楽部のライブを見に行く。 4階にある自分の教室から2階にある視聴覚室に行く。 3階の踊り場。1フロア降りただけなのに、かき鳴らされたギターの音と芯を震わすようなベースの音に心躍らすドラムの音。一段一段と階段を下りるたびに、胸は高鳴り早足になった。 2階まで降りれば、視聴覚室はもうすぐそこにある。角を曲がった暗い廊下の先の、美術室と向かい合った視聴覚室。建付けの悪い美術室の扉がガタガタと震えている。土足禁止である視聴覚室には前の廊下の壁

#4 文化祭

高校生のときの文化祭はよく覚えている。もしかしたら、鮮明に覚えているのかもしれない。 文…

未明
8か月前
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#3 真っ暗闇だったはずの未来

今日は10代最後の日。 昨日は疲れていて、家に帰ったら泥のように眠ってしまった。リビングの…

未明
8か月前
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#2 行きの電車

私はバイトに行くとき、必ず電車に乗ります。ゆらゆらがたごとと揺られて、バイト先までのらり…

未明
8か月前
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#1 最近のこと

夏がすっかり溶けて、秋が吹き込んできた。 夏休みってだいたい40日間くらいあって、とても…

未明
8か月前
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#0 煙の話

 幼いころから、煙が好きだった。  夏におばあちゃんの家に行くと、必ず蚊取り線香が焚いて…

未明
1年前
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