【子どもの習い事】やめるor続ける問題。決定権は誰にある?
おはようございます。 毎朝5時の読書からの学びの気づきを発信するコラムです。
本日はキャリアの悩みに効きそうと思って選んだ書籍が子育てに響く部分があったので紹介します。
我が家の小1長男はスイミングに通っています。1年くらい継続していて、だんだん進級し水泳帽子の色が変わって楽しそうに見えてきた時期でした。
先日、いつものように、スイミングへ送迎すると、突然「スイミングもう辞めたい」と言って水泳教室の更衣室入り口で立ち往生。シクシク泣いてなかなかロッカーに入ろうとしません。小学生に入り泣くことも少なくなってきたので正直びっくり。小学生ともなると母親は異性のロッカーに入れないため、無理矢理送り出すこともできないので困惑しました。
子どもに理由を聞いてみると
「家でもっとゆっくりしたい」
「スイミングはうるさいから苦手なんだ」
そんなことを泣きながら訴えていました。
そうこうしていたら、コーチがきてくれて、説得。半強制的にプールサイドへ入って行きました。
その日は何とかやり過ごしましたが、その後も子どもの「辞めたい」という硬い意志は変わりません。
母親としては複雑な気持ちでいました。
小学生にもなると、だんだんとその子の特性が見えてきます。長男は「内向的」で「スポーツ系ではない」タイプ。サッカーとか野球とか誘ってみたけれど興味はなくて、ママ友にも「長男くんはサッカーは違うよね!」と言われるくらいのキャラです。そんな子が自分から「水泳やってみたい!」と保育園年長時代に言ってくれた時は親としては嬉しくて嬉しくて。夏場のプールは幼少期から好きだったし、個人競技なら子の特性に合致かもと親の淡い期待がありました。
夫に小1長男が辞めたいと言っていて、退会手続きをしてもいいかなとラインで相談してみると…
わー!!心広い即答が返ってきた。
まさかの反応にびっくりです。
頭の中でグルグル回っていた思考がピタッと止まりました。夫自身も幼少期に辞めたくて辞めたくて仕方ない野球があり、それを半強制的に続けさせられたトラウマがあったようです。そのことから、子どもには強制的に習い事を強いることはしたくなかったそう。
私にはそういった無理やり習い事をした経験が記憶になく、幼少期から積極的な貪欲な(笑)性格だったので習い事も自分から見つけるタイプでしたら、ピアノも塾も水泳も「やりたい!」と言ったら習わせてくれていた記憶。ある程度のレベルに達成して自分が満足し、例えばピアノなら楽譜が読めて、水泳も最上級のレベルテスト合格して、塾も中学受験終了と共に辞めたかな。「そろそろ辞めたいな」と伝えると親は「そうだね」と辞めさせてくれていたのかもしれないです。それくらい辞め時の記憶が薄い。
著作の中で泉谷閑示氏は
養育者である親が、子どもの主体性(自我「いいえ」)を否定して、子どもを、植民地のように習い事を与えて習わせる。子どもは習い事をこなす日々。親のレールに敷いて育てて、就職活動では急に「何がしたいのか?」と問われる。今まで与えられた習い事をこなしてきた主体性を持ってこなかった子どもには酷な話だ、といった内容を挙げていた。
なるほど。確かにそうだなと思う。
我が子の「スイミングいやだ」は自我の芽生えと捉えることもできる。この気持ちを否定して、自分の好きと嫌いの純粋な気持ちを見失ってほしくない。
スイミング最後の日、冷静なパパに子どもは本音を打ち明けてくれたらしい。辞めることに消極的な母親(私)には打ち明けられなかった本音。
控えめでのんびり屋の長男は、水泳が終わり、ロッカーに帰ると既に着替え終わった上級生たちに「自分の着替えがあるけど取れないから、どいてほしい」とも言えなかったらしい。だからパパにロッカーに来てほしい、と言っていたのかと納得。ママは「自分で濡れた水着脱げるでしょ(もう小学生なんだから)」と言い放っていたけど、脱ぎ着の問題だけが原因ではなかったんだ。自分で問題解決できる力(ロッカーの前で遊ばないでくれと交渉すること)も必要だけど、それより水泳終わりにブルブル震えながら冷え切った息子の手を握って、可哀想に思えてしまった。
共働きで、土曜日にしか水泳教室に送ることができず、平日の空いている教室の時は楽しいとも言っていたので、またもや自分の固定された労働環境(平日週5勤務)を悔やんでしまった。
我が家は息子の主体性を育てること、「好き」とか「心地いい」と思える気持ちを大切にさせたいことから、水泳は息子の「いいえ」の自我の芽生えの気持ちを尊重して辞めることにしました。そうやって、いづれ自立した時に、自分の「好き」を多く見つけて羽ばたいていってほしい。
この選択が親として正解かどうかはわかりません。ひとつの考え方として、どなたかのお役に立てたら幸いです。ご意見ご感想はコメント欄にお待ちしています。
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