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阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし(阿佐ヶ谷姉妹)幻冬舎文庫

姉妹だけれど、姉妹から最も遠い

読む前は「よく歌うピンクドレスのマダムたち」「細かすぎるモノマネの人たち」という印象のみでした。
彼女らの日常を体感することで徐々に親近感が湧き、自分が3人目の妹のような心地に。
最終的に私は今年、友人の披露宴でくすんだピンクのワンピースドレスを着ました。しっかり影響をうけたのです。

読み終える頃には、筑前煮のように染みわたる滋味。
暮らしを愛しつつ、お互いにぶつぶつ文句を言っている。ぶつぶつ。ぐりぐり。

私にも姉が居ます。顔の系統が似ていて、しばしば価値観が大きく違う。
私さえ生まれなければ、

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