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担いたいこと

以前「みんな未来センター」を開いていたときは、震災後の南相馬を訪れた人を連れ、市内をアテンドして廻ったりしていた。最近はそのような依頼は全くなくなったし、本来は私では無く地元の方が負った方が良い役割だと思うが。

たまたま最近、この街と関わりを持ちたいというプランを持った大学生を、アテンドして市内を巡る機会が数回あった。学生さんは、それぞれ違う目的を持っていたので、案内する場所や紹介する人は全く違ったのだけど、どのケースでも、「外からやって来てここに住み着いた『茶色っぽい人(地域の人になりかけの人という意味w)』」というスタンスで、私がこの街に惹きつけられた理由や、見つけた「宝物」を見てもらったつもり。

学生さん達が、どの程度の「学び」を得られたのかは、正直よく分からない。本当ならばじっくり対話の時間を取って、学生さん達が得た「学び」を言語化する時間が必要だったのだろうが、時間の都合もあってそれは行わなかった(やっときゃ良かったかも)。
ただ、短い時間で訊いた限りでは「とても良い時間になった」「自分で廻っただけでは得られない学びがあった」とは言ってくれた。

私は今、自分がこの街で見つけた「宝物」を、いかにして次の世代に伝えていこうかという事を考え始めている(持病もあるから、動けて口がきけるうちに伝えたいのだ)。伝える相手は、必ずしも「地域の若者」である必要は無い。地域外の若者にそれを伝え、その若者が待ちに関わってくれるようになればそれで良いし、そうならなくても、彼らが自分の領域でそれを活かし、「甲斐」を見つけて生きてくれたら良いなと思っている。

私がこの街で見つけた「宝物」は、「外から来てこの街を見そめ、住み着いた人間」という特殊(奇特?)な奴が見いだしたものなので、マイナーな視点だし、もしかしたら分かりにくいものなのかも知れない。だけれども、今の世の中で楽しく生きていくために必要な、普遍的なものかも知れないという予感はある。

今後私と会うであろう若者諸君、私のようなオッサンがクドクド何かを伝えようとするかも知れないが、もし余裕があれば、話を聞いてやってくれないかw。
「ウザいなこのオッサン」と思ったら、拒否してくれて構わないから。

この街の、マイノリティなスポークスマンとしての役割を、担うことが出来たら嬉しいな。

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