知識伝達の場からコミュニティとしての学校へ!(成田悠輔さん(イエール大学助教授・半熟仮想株式会社)からの応援メッセージ)
このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングである「戸田市未来の学び応援プロジェクト」への応援メッセージを掲載しています。
第7回は、世界最高峰のイエール大学で助教授として教育・労働経済学や統計学・機械学習・人工知能について教える傍ら、半熟仮想株式会社としてデータ利活用のビジネスに携わり、各種メディアでも著名人として活躍されています、成田悠輔さんです!!
▼未来の学び応援プロジェクトについて
1.このプロジェクトに興味を持ったキッカケは?
私は、昨年度より、戸田市教育政策シンクタンク アドバイザリーボードのメンバーを務めさせていただいており、教育データ利活用などについて、専門的な知見から助言をさせていただいています。
また、私が代表を務める半熟仮想株式会社では、今年度戸田市さんが実証事業として取り組んでいる「教育総合データベース」について、主にデータ分析の観点から協力をさせていただいているところです。
このように、様々なプロジェクトでご一緒させていただいておりますが、戸田市さんには、戸ヶ﨑教育長をはじめ、様々な経歴や専門性を持ちつつ、教育に対する異様な熱量(笑)と独特の視点を持つ方々が集まっているなと感じています。
そんな戸田市が、「学校現場改革のためにクラファン資金調達をする」という珍しい取組を開始されたということで、最初は何やら怪しそうと思ったものの(笑)、話を聞くうちに私もささやかながら応援したいと思った次第です。
2.どんな提案が特に面白いなと思いましたか?
戸田東小学校の提案「「新たな学びのカタチ」を子どもとともに」です。
この提案は、「学びのコントローラーを教師から子ども」へというコンセプトで、子どもが学びを発信したりサポートしてほしい内容を発信するプラットフォームを構築し、保護者、地域の人、企業などが授業の内容などサポートできること、子どもたちに解決してほしい課題を登録し、そうした社会的リソースとのマッチングを行うもののようです。
私自身、これからは、学校がもっている役割を「授業をして知識を伝達する」ことから、多様な人たちと長い時間を過ごして交流したり衝突したりすることを作りだすといった、他のコミュニティでは置き換えられない1つの「コミュニティ空間」へと転換していく必要があると考えています。
今回の提案も、子どもたち自身がデジタル空間で課題解決の主体となるという、まさにそうした「新たな学びのカタチ」を追求していくものであり、これまでの教育観や学校観を打ち破るもとして、大変期待しています!
3.このプロジェクトへの期待を教えてください!
GIGAスクール構想で子どもたちに1人1台端末が配られましたが、デジタル化が効果を発揮するのは、こうしたプラットフォームなどのツール・システムを通じて個々の子どもにとってカスタマイズされ最適化された教育が実現されてこそだと思います。
いわば、今はまだ水道が引かれただけに過ぎません。その水をどのように使い、どう生活に役立てていくかはわたしたち人間次第であり、デジタルは使い方によっては害悪にもなり得ます。
そんな状況の中でも、デジタルを手段として、これまでの教育・学校の「当たり前」を問い直す、こうした新たな学びに突き進んでいる戸田市さんの取組からはいつも勇気をいただいています。
まさに「戸田市から日本の教育を変える」というビッグチャレンジですが、私も研究者として、実業者として、戸田市さんの動向から目が離せません!
成田さん、大変御多忙のところメッセージをお寄せくださりありがとうございました!
データベース事業についても多角的な観点からの御助言を引き続きいただければと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!
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