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全ての子供たちの居場所となるインクルーシブな学校づくりを文化に!(芦原小学校)

このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる「戸田市未来の学び応援プロジェクト」について、夢のある提案を出された各学校からのメッセージを掲載しています。
第3回は、多様な子供たちを「ふろしき」のように包み込む、インクルーシブな学校づくりを目指す芦原小学校です!


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1.なぜこのクラウドファンディングに応募しようと思ったのですか?

〇「箱」に入れるのではなく「ふろしき」のように包み込む学校へ

 学校は、こんな教育を実現したいという思いが強いほど、理想とする学級や学校像を強く持ち、その箱に合わせることに苦手さがある児童を「箱」に合わせて変えようとする指導を行っていたのではないか?
と考えたことがきっかけです。

 その結果、学校に登校しづらかったり、学級に入りづらいと感じたりする児童もいたのではないでしょうか。

 そこで「学校では教室でみんなが同一歩調で同じ内容を学ぶことが基本」という「当たり前」を問い直したいと考えました。

 「箱」に入れるのではなく、目の前にいる児童に合わせて、「ふろしき」で包み込むようなイメージで学校や学級づくりをしていきたいという方向への発想の転換です。
 
 本校では、戸田市が設置している校内サポートルーム「ぱれっとルーム」を芦原小学校に在籍している児童の元気回復スペースとして捉えており、多様な児童の多様なニーズにこたえられるように整備していきたいと考えました。
 また、ハード面だけでなく、ソフト面として教職員の資質向上を目指した外部の専門家の指導・助言により教育観のパラダイムシフトを促すとともにインクルーシブな学校づくりを支える人材育成も目指していきたいと考えました。

〇「オープンドア」の心をベースとしたインクルーシブな学校へ!

 そのためには、ハード面に関わる「ぱれっとルーム」の整備やソフト面に関わる教職員の研修を推進するための費用が必要です。
 「ぱれっとルーム」の整備や教職員研修の推進を通して、多様性を受け入れ、全ての子供の居場所となる学校、「オープンドア」の心をベースとしたインクルーシブな学校の実現を目指したいと考え応募しました。

2.昨年度集めた寄附は、どう活用されていますか?

○外部専門家を複数回招聘

 これまで月1~2回のペースで臨床心理士の先生方を招聘し、特別支援教育及び「ぱれっとルーム」の充実に向けてスーパーバイズを受けています。

 
「ぱれっとルーム」に来室する児童に多く関わるスクールサポーターやスクールカウンセラーへの助言だけではなく、授業観察や児童観察を通して、学級担任への助言も実施しています。
 日頃、学級担任が気にかけている児童の困り感に寄り添った支援方法について助言をいただいたり、先生方の児童に対するよい働きかけや取組を見付けて指摘していただいたりしています。

 複数回来校していただくことで、児童の変容についてきめ細やかに指導していただくことや先生方のグッドプラクティスを収集することができています。
 
また、夏季休業中には外部専門家を講師とした特別支援教育の研修会も実施し、児童を多様な視点から捉えることについて学びました。

研修の感想

〇インクルーシブプロジェクト委員会によるグッドプラクティスの収集と共有

 特別支援の視点からの教育の充実を目指して設置している校内のインクルーシブプロジェクト委員会において、外部専門家による研修やスーパーバイズでの助言を生かし、学級全体にとっても支援が必要な児童にとってもよい支援方法を蓄積し、共有しています。

 例えば、「整理整頓」をテーマとしたら、それについての実践を持ち寄り、共有した後、オンラインで参加している外部専門家に、「なぜ整理整頓が苦手なのか?」について特別支援教育の視点で解説していただくというような場を月1回行っています。

○「ぱれっとルーム」の整備

 本校の「ぱれっとルーム」には、多様なニーズがある児童がやってきます。
 「ぱれっとルーム」を活用する時間帯、「ぱれっとルーム」での過ごし方、その児童の学習の様子、来室している児童の所属する学級との連携等、個々の児童の状況に合わせて柔軟に対応しています。

 そのような、一人ひとりのニーズに合わせて取り組むことができる教材も整備しました。
 活動の中で自然に教材を活用することで、楽しみながら主体的に取り組んでみようという姿が見られ始めています。

「ぱれっとルーム」の様子

3.このプロジェクトにかける思いを教えてください!

 教職員が「ふろしきで包み込むような学級・学校づくり」について共通理解し、「ぱれっとルーム」を活用し、自己決定・自己選択を大切にしながら多様な子供たちの多様なニーズに柔軟に対応することによって、不登校を未然に防いだり、教室へ戻ることができたりするケースもありました。

 また、整備された安心スペースとしての「芦原小版ぱれっとルーム」があることで、全ての子供たちにとって学校が居心地のよい場所となります。

 このような、「インクルーシブな学校づくり」を文化にするためには、毎年の教職員の異動があったとしてもその風土を根付かせるために人材育成とそれに向けた研修を継続していくことが不可欠です。

 すべての子供たちの居場所となるインクルーシブな学校づくりを実現するために、皆様のご支援をお願いいたします。


芦原小学校さん、お忙しい中メッセージをありがとうございました!

ぜひ、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン:多様性と包摂性)の体現を目指すこの挑戦に、御支援をいただけますと幸いです。

今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!

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