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あるもの、を見つめる

こんにちは。

久我山の雑貨屋さん「Supermama mit tobuhi」で働く、スタッフの河野です。相も変わらずのんびりとやらせていただいております。


今年の4月には東京都の緊急事態宣言を受け、お店は月曜日も定休日となりました。原則店主だけが店頭に立つ期間が続き、6月から我々スタッフが店頭に立つようになりましたが、検温やマスクの着用、換気、消毒…ふと何かをする度に、これまでと明確に「ちがう」と感じさせられるようになりました。

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しかし改めて振り返ってみると、"ないもの" よりも、"あるもの" に意識が向いたのではないかと思ったりします。

久我山は都心からはやはり少し離れた場所にあって、暮らす人が多い街。お店には、これまで一度も来店されたことのなかった地元のお客さんが続々といらっしゃるようになりました。

他にも、Supermama mit tobuhiで取り扱うものにはこだわりがあるので、スタッフとしてはそれをどうしても話したいなあと思うのですが(押し付けにはならないように気をつけています…!)聞きたいと感じてくださる方が増えたようにも感じます。


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最近、ミヒャエル・エンデ著の「モモ」を読み直しました。

なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心を住みかとしているからです。


行動が制限され、緊迫感はありつつも時間の流れがすこしゆるやかになって。自分自身や周りの人、身近な環境をみつめる時間とその覚悟ができたのかもしれません。


自分自身の変化でいうと、例えば、今年はご機嫌な買い物が少しずつできるようになった1年でした。

自分の在り方や持ち物の整理をしたからこそ、なんでもない日常の大切さを感じたからこそ、長く共にしたい、ときめくものたちを手に入れられるようになったんじゃないかと振り返ってみて思います。


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そういえば、2020年最初に見た映画は「ネバーエンディング・ストーリー」でした。「モモ」の著者でもある、ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」が原作です。

世界を蝕むのが、悪の組織などではなく"the nothing / 虚無" なのが示唆的だなと印象に残っています。まだ見てないよ・読んだことないよという方はぜひ。


希望を持って前に進むためには、考える時間や向き合う覚悟が必要で、その機会があった2020年は一概に悪い1年だったとは言えないなと思ったりもします。

それぞれにそれぞれの辛さのある1年で、それを乗り越えたわたしたちを褒めながら、来年もひとつずつやっていきたいなと思います。


2021年は、1月8日(金)から営業開始です。どうぞお店にお越しくださいね。


Instagram :@supermamamittobuhi

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