出来事を喜劇にするか? 悲劇にするか?
サービス業って、火曜日が定休日ってイメージあるじゃないですか?
けれど、コロナ時代になってからはそんなの皆無で、営業している店のほうが多いみたいです。じゃないと売上が立たないし生活ができないからだそうです。
些細なことかもしれないけど、定休日という概念さえ変えてしまうのがコロナの影響力なんだなと思いました。
これからどんどん色々なことが変わっていくんだろうなぁ。
さてさて、ここからが本題。
火曜日だけど髪を切ってきたんです。初めて行く理容室でした。
で、洗髪してもらっている時に「痒いところはございませんか?」と問いかけられたんですけど、僕、めちゃめちゃ右のこめかみの部分が痒かったんですけど、「ありません!」って言ってしまったんですよね。
その時のことをこんなふうに脚色して投稿しました。
これから書くことは、このネタの裏側の部分になります。
僕は普段「痒いところはありますか?」と問いかけられたら、「ここが痒いです!」と遠慮なく言える人間です。
基本、人見知りな人間ですが、ちゃんと言えます。
ていうか、人間は根本的に全員が人見知りであり、自分だけが人見知りなんてことは絶対にありません。
「コミュニケーション能力の低さ」や「勇気のなさ」を「人見知りだから」という言葉で誤魔化してんじゃねえぞ!と思っています。
人見知りはあなただけの特権ではないですよ!!!
僕も、あなたも、社交的に見えるアイツもあの子も皆、人見知りなんです。自分が人見知りだと理解した上で、自分がどう立ち振る舞えば良いか、前に進めるかを考えて、勇気を出して行動しているだけなんです。
大事なことなので覚えておきましょう!
話が脱線してしまったので戻しますね。
では、なぜいつもは「痒いところを主張する」僕がこの時、「ありません」と言ってしまったのか?
Q.初めて行く理容室で緊張してしまったのか?
A.いいえ違います。
Q.なんだかんだ言って初めての理容師さんに人見知りを発動してしまったのか?
A.いいえ違います。
答えは
理容師さんが尋常じゃなく疲れているのがわかったからです。
とにかく疲れてました。
肉体的な疲れももちろんあるんでしょうけど、不安からくる精神的な疲れのほうが色濃く見えました。それは散髪中に理容師さんと話していてよーくわかりました。
僕が初めて来店したお客なのにも関わらず、愚痴や不満をこれでもかと漏らしてきました。
「コロナのせいで」
「コロナが...」
と、二言目にはコロナの文字が飛び交ってくる。
本人も、もうどこかで発散しないとやってられないって感じでした。
僕はその話に適当に相づちを打っていましたが、「不快だな」と感じるよりは、もうこの人を見てられないなぁという感じでした(上から目線じゃないよ)。
なので、「痒いところはございませんか?」と言われた時に、これ以上この人の負担を増やしたくないと咄嗟に思ったんですね。理容師さんを刺激するようなことはしたくないと思ったんです。
だから痒いところはあったけど「ありません!」と言ったのです。
考えすぎなのかもしれないけど、余白や余裕のない人間は、何がトリガーになりイラッとするかわからない恐怖がありますからね。
それを回避したかったのです。
この理容師さんとのやりとりって、真正面から捉えたらイヤな出来事だと感じる人が多いと思います。
僕もコンディションや状態が悪かったら、そっちにフォーカスしたと思います。
だけど僕はこの出来事にフォーカスするよりも、自分の行動を切り取って「笑い」に変えることを選択しました。そっちのほうが面白いし、楽しいと思ったからです。
どんな些細な出来事でも、自分の技量や見方を変えることによって、いくらでも面白くできます。切り取り方次第でいくらでも喜劇にも悲劇にもできます。
人生を豊かにするのは「笑い」と「ユーモア」だと僕は信じているので、これからもこうやって笑いを作っていきます。
最近の僕のFacebookは、色んな種類のボケ(笑い)を投下しています。
シンプルに楽しいからやっているし、何より、笑いに1番救われているのは僕自身なんです。
不思議なもんで、笑い声を聞けただけで僕は何度だって甦ることができるのだ。
2020/07/29
飛田将行 とびたまさゆき
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