見出し画像

「敬老の日」は家族で特殊詐欺対策!シニアを狙う手口トップ5は?

今年の9月18日は「敬老の日」。家族や親戚など、高齢者の方に日頃の感謝を伝えようと考えている方もいるのではないでしょうか。
今年の敬老の日は、感謝を伝えるだけでなく、家族で一緒に特殊詐欺対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。高齢者は特に、特殊詐欺のターゲットになりやすい状況です。シニアを狙う詐欺手口を知り、敬老の日をきっかけに家族で防犯に取り組みましょう。


特殊詐欺被害の約9割が高齢者

連日、ニュースなどで報道されている「特殊詐欺」。警察庁の発表によると、令和4年の特殊詐欺被害額は370億円で、なんと8年ぶりの増加に転じました。
 
特殊詐欺認知件数のうち86.6%は高齢者(65歳以上)の被害です。また、特殊詐欺事件において、犯行の最初に用いられたツールの86.3%は「電話」でした。特殊詐欺の入り口は未だに「電話」が多い上に、昨今は特殊詐欺や強盗の予兆電話ともいわれる「アポ電」も多発しています。
 
長年使い慣れている自宅の固定電話や、使い方に慣れていないスマートフォンなど、高齢者を取り巻く電話は様々ですが、いずれにしても、犯人との最初の接点になりうる「電話」をしっかり防犯することが、犯罪被害を防ぐ第一歩となります。

シニアを狙う特殊詐欺手口トップ5は?

特殊詐欺といえば代表的な手口は「オレオレ詐欺」ですが、他の手口はどれくらい知っていますか?警察庁が分類する特殊詐欺の手口は、オレオレ詐欺も含めて全部で10種類あります。その中で、令和4年に特に高齢者に被害が多かった手口をピックアップしました。自分自身が被害にあわないよう気を付けるのはもちろん、家族や周囲の方にも情報共有し、注意喚起してくださいね。

5位:架空料金請求詐欺(高齢被害者の割合:54.6%)

「有料サイトの未納料金がある」「今日中に支払わなければ裁判になる」など偽の情報をメール・SMS・ハガキで知らせ、架空料金を騙し取る詐欺。被害は全世代と広く、若者にも一定数の被害があります。

4位:還付金詐欺(高齢被害者の割合:84.8%)

自治体や税務署の職員を名乗り、医療費・保険料の過払金や、未払い年金があるなどと電話で接触し、ATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

3位:オレオレ詐欺(高齢被害者の割合:98.2%)

親族、警察官、弁護士等を装い、事件・事故・仕事のトラブルなどを口実にお金を騙し取る手口。「風邪をひいて喉の調子が悪い」など、普段と声が違うふりをして家族になりすまし、騙す手口もあります。

2位:預貯金詐欺(高齢被害者の割合:98.7%)

自治体や税務署の職員を名乗り、キャッシュカードの確認や取替の必要があるなどの口実で自宅を訪れ、暗証番号を聞き出しキャッシュカードを騙し取る手口。

1位:キャッシュカード詐欺盗(高齢被害者の割合:98.8%)

警察官、銀行協会、大手百貨店職員などを装って「キャッシュカードが不正に利用されている」などと嘘の電話をかけ、手続きを装って訪問し、キャッシュカードをすり替えて盗み取る手口。

特殊詐欺対策のカギは家族や周囲のサポート!

特殊詐欺がなかなか減らない理由はなんでしょうか。手口の巧妙化、犯行手段の変化なども考えられますが、防犯意識にも課題があります。警察庁のアンケートでは、なんと特殊詐欺被害者の9割が「自分は被害にあわないと思っていた」と回答しているのです。「自分だけは大丈夫」と油断していると、大切なお金を失う危険があります。

しかし、いくら気をつけていても、人間の注意力には限界があります。犯人も常に手口をアップデートしているので、未知の特殊詐欺手口が現れる可能性も十分にあります。

自己防衛に加えて、特殊詐欺対策ツールを活用し、二重にも三重にも防犯を行うのが大切です。特に被害のターゲットとなりやすい高齢者には、注意喚起をするだけでなく、家族や周囲の人が対策ツールの導入をサポートしたり、一緒に対策に取り組んだりするのが効果的。「敬老の日」をきっかけに、家族で防犯に取り組んでみてはいかがでしょうか?

(参考資料)
特殊詐欺の手口と対策|警察庁
令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)|警察庁
オレオレ詐欺被害者等調査の概要について|警察庁

敬老の日は家族で特殊詐欺対策!

敬老の日をきっかけに、家族で特殊詐欺対策に取り組みましょう!コミュニケーションを取ったり、注意喚起をしたりするほかに、特殊詐欺被害の入り口となりやすい電話についても防犯を見直しましょう。

迷惑電話対策機器を活用

自宅の固定電話では、迷惑電話防止機能付き電話機や迷惑電話対策機器を活用し、心当たりのない電話に出ない環境を作るとより安全です。自動で危険な電話を遮断してくれる対策機器や、通話の前に警告メッセージを流し通話録音する製品など、様々なサービスがあります。「敬老の日」のプレゼントとして、家族や親戚に対策製品を贈ったり、導入をサポートしたりするのもおすすめです。

危険や不安を感じたら相談を

特殊詐欺の電話や「アポ電」と思われる不審な電話など、危険や異変を感じた場合は、すぐに警察に通報してください。

また、警察相談専用電話(#9110)消費者ホットライン(188)などでは、「犯罪に当たるかわからない」という内容でも相談ができます。迷惑電話が頻繁にかかってくるなど、不安を感じたら迷わずに相談しましょう。

迷惑電話対策アプリを活用

固定電話はもちろん、スマホでも特殊詐欺の対策をしましょう。スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、特殊詐欺の電話や悪質な営業・勧誘電話などを自動で検知・警告します。

不審なSMSも自動検知し、警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)をするので安心。フィッシング詐欺や架空料金請求詐欺の対策に有効です。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

モバイル向けサービス一覧

犯罪やトラブルに巻き込まれないために、スマホの迷惑電話・SMS対策を活用しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?