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私が秀逸だと感じたタイトル #2|映画・ゲーム・漫画

以下の記事の続きです。

ネタバレしないように注意していますが、少なからずヒントになってしまう可能性もありますので、その点をご留意ください。

時計じかけのオレンジ|映画

スタンリー・キューブリック監督によるSF映画『時計じかけのオレンジ』です。原題は『A Clockwork Orange』で、原作の小説も同じ名前のようですね。まぁ、間違いなく万人受けはしない映画です。

さて、このタイトルですが映画を観ただけでは意味が分からないと思います。それもそのはずで、ロンドン東部の労働者階級が使っていたスラング(俗語)が元らしいのです。

実はコレ、元々ロンドン東部の労働者階級が使っていたスラング(俗語)。「表面上はマトモに見えるが、その中身はかなりヘン」という意味で、「Queer as a Clockwork Orange」(時計じかけのオレンジのように奇妙な〜)という言い回しがあるのだ。
https://filmaga.filmarks.com/articles/2222/

まだ観られていない方のために詳しい解説は控えますが、これは物語の核心あるいはメッセージ性を含んだタイトルになっていて、まぁすごいタイトルを付けたものだと感心します。

これは余談ですが、読み終えても意味がわからないであろう『ザナドゥ』というタイトルは、もしかしたらこの作品からの影響なのかもしれないと最近思ったりします。

ところで、昔の映画はこういうメッセージ性が強いものが多かったような気がします。今よりも自由に映画を作れていた時代だったのでしょうか。

UNDERTALE|ゲーム

2015年に発売されたトビー・フォックス氏によるインディゲームです。MOTHERに影響を受けたRPG作品ですが、インディゲームとしては異例ともいえる高評価・大ヒットになっています。

本作はシナリオも非常に素晴らしく、私はエンディングを迎えたあとで「ゲームをクリアした」と言うよりも「1冊のファンタジー小説を読み終えた」という感覚に近かった気がします。

タイトルの『Undertale』は地底世界(Underground)の物語(Tale)から来ており、実際に主人公は地下に落ちるところから物語が始まるのですが……プレイされた方はおそらくタイトルへの納得感が高いのではないでしょうか。

進撃の巨人|漫画

おそらく名前を聞いたことが無いという人は居ないと思いますが、諫山創氏による漫画作品です。最近になって完結しましたね。

この漫画は本当にありとあらゆるものが全部詰まっているとんでもない作品で、私の中ではすべてのエンタメ作品の中でトップに位置するかもしれません。

そして、この『進撃の巨人』というタイトルです。

巨人が暴れまわる作品なのだから、まったく不自然ではないタイトルだと思って読み進めるわけですが、あるタイミングで読者はタイトルの本当の意味に気付かされます。

いやはや、どれだけの構成力を持って書かれた作品であるのかと本当に驚かされます。

おわりに

そんなわけで、映画・ゲーム・漫画から1作品ずつ取り上げてみました。

次回があれば、その時にまたお会いしましょう。

ー了ー


#エッセイ #私が秀逸だと感じたタイトル #映画 #ゲーム #漫画 #コミック  

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