初めての神様
そりゃ、神様なんて初めてじゃからな。
当然、世界を創るってのも初めてじゃったわけで、ワシは先代の神様から引き継がれたレシピを元に世界を創っておったわけじゃ。
ワシは慎重に材料を入れて宇宙の元を造り始めたんじゃ。レシピ通りにな。
しかし、手元がちょっと狂ってしまったせいか、次の瞬間にはとんでもねー爆発が起こっちまったんじゃ。
「バーンッ!」って感じにな。
宇宙はとんでもなくデカくなちまって、ワシは腰を抜かすほど驚いたもんじゃ。
まぁしかし、せっかく創ったわけじゃし、この先どうなるか様子を見てみようと時間を早送りしてみたんじゃな。
そしたらじゃよ。
100億年も経とうかというところで生命が誕生したんじゃ。
ワシは絶対に失敗したと思っておったからな。驚いたもんじゃよ。
それから40億年くらい経った頃に高度な知能をもった生物が生まれたんじゃ。宇宙の起源を解明するほどのじゃ。
ほれ、その証拠にこの小説にワシのことが書かれておるじゃろ?
あとがき
#ショートショートnote杯 の作品で407字でした。
神様ってやつはいい加減です。
前作:
次作:???
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Special Thanks!
かなつん____ʃ⌒ʅ_🖋 さんの見出し画像で目に付いた「初めての」と「神様」を組み合わせて自由お題のショートショートとさせていただきました。
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