人手不足の業界に激震…「倍率13倍」転職希望者が殺到する保育園の驚きの採用手法・・・という記事の紹介。
これからの人材難が確実な流れの中で、転職希望者が殺到しているという記事は俄然興味がわきますね。
しかも保育園という事ですから、どのような工夫で応募者が増えるような魅力ある職場づくりをされているのか知りたくてこちらの記事を読みました。
どうしても女性が多い職場では本当に大変なのが子育て世代の働き方ですよね。介護の現場でも同じような難しさがあります。
出産は本当にうれしい事なのに、気持ちよく育休とって休んでほしいのに、なかなか職場全体の理解を得られずに辞めてしまったり、限られた時間なら働けるのに、それなら来ない方がいい、なんて言われて仕事を続けられなかったり。
僕も管理者の立場で出産という人生で最大級に大切なイベントを職場も一緒に祝ってほしいと伝えてきましたが、なぜか出産経験者の先輩職員から文句が出たりしてしまうという矛盾に頭を抱えた事もありました。
そうなんですよね、こういう事ってデジタル化が進んでも効率化が進んでも解決しきれない限界があるんですよね。
ですので、僕自身が子育て中の職員を採用して職場に入れる時は、必ずその人が休んでも回る体制(その人を1人区で数えない)で組みました。
一番簡単な調整が、その人が休んだら僕自身が現場に入るという対策でしたね。これだと誰にも文句は言われません。
その代わり、僕自身への負荷は増えるので、そういう対応をしていても他にしわ寄せがいかないようにスキルアップは常に心掛けてきました。
当法人にも保育部門はありますが、うちの会社だけかもしれませんが、処遇や職場環境の改善は、介護現場が先で保育現場は後回しな感じになっています。ですので、保育の現場は本当に厳しい現状があると思います。
災害時の判断は本当に厳しいですよね。
自分にも家族はいるのにいつも後回し。さもそれが当然のようになってしまっている。役職だから仕方ない・・・それで済ましてきたから業界として発展してこなかったのではないか、という想いになりました。
少なくとも、こういう責任感が強くてしっかりしているリーダーの多くが、仕事や職場と家庭との間に挟まれて潰れてしまったケースを数件見てきました。
その損失が、現状の人手不足やリーダー不足にも関係がないとはいえないと思います。
たとえば学校の先生の働き方も今問題になっています。
この保育園の働き方の現状を見て、この状態を普通の状態に変えた事でよい効果があったというのは悲しい事実ですよね。
介護現場の人員基準もそうですが、国の基準って何を根拠に定められているのでしょうか。
この間の人員基準の緩和の話題をみていると、どうも根拠が薄いような気もしますし、どう考えても基準通りでは職員も利用者さんも守れません。
日本という国は、太平洋戦争の時もそうですが、どうも人の命を軽く見たり犠牲ありきの精神が根強くあるように思います。
日の丸特攻隊のような働き方をさせる事が国の基準であるのであれば、やはりそこは少なくとも労働基準法をちゃんと守れる基準にすべきですし、制度設計もそのようにすべきです。
太平洋戦争の頃の米軍は、兵士に無理をさせないで可能な限り命を守る対策をとっていたと聞きます。
兵士や国民を使い捨てみたいにした日本軍が敗北したのは、そういう所も大きな原因なんじゃないかと思います。
そうであれば、こんな職員が休めもしない基準では、大切な日本の子供たちを育てていく仕組みが壊れるのは当然ですし、出生率が低下し続けていくのも当然だろうと思います。
これがあるべきチームであり連携だと思うんです。
こういう職場づくり、チーム作りが必要ですよね。
その前提として、やはり余裕のある体制をつくって職場全体に余裕ができた、という布石が聞いているのだと思いました。
今後の人材確保はどうなっていくのでしょうか・・・。
少なくとも、この記事で紹介されたような、いろんな職員の事情がある中で、職員同士がそれぞれの生活や人生やキャリアプランなりを理解した上でサポートしあえる助け合いができるかどうか、というのはかなり大きなポイントになるかなぁ、と思いました。
実際、どこまでそういう事ができるのかはわかりませんし、一定の職員に負担やしわ寄せが行くのは想像できるので、そういう職員にはそれなりの手当なり報酬で評価する事も大切だろうな、と思います。
そうですよね、これからどんどんこれまでにない世界になっていきますから、これまでにない体制でこれまでにないニーズに応えるには、やはり同僚同士で助け合う事が重要と思いますし、もっと言えば足を引っ張りあっている暇なんてないと思います。
職場やチーム全体が優しい世界になるといいと思っています。
大変だけど助け合うし感謝しあうチーム作り、とっても大切だと思いました。
そうあるべきだとしたら、やはり職員同士が互いにリスペクトしあう事は非常に重要で根本的な課題だろうと思いました。
意見の違いはあれど、それぞれ互いに尊重しあう関係。
介護の世界だけでも、一つのケアの対策については、いろいろな意見がありますよね。
そういう意見の違いをつぶしあうのではなく、認め合いながら、その人本人が真に望む人生を実現できるように悩み尽くすのが介護職だと思いますので、互いにリスペクトしあう関係でこういう議論が尽くされれば、とってもいい視野がひらけるんじゃないかな、と思いました。