見出し画像

認知症×就労 (2) 仕事を続けるためのヒントと必要なサポート・・・という記事の紹介です。

chatGPTの記事が良く読んでもらえたようで嬉しい限りです。
暇な時に簡単な質問とか、どんな返事が返ってくるだろう・・・みたいな感じで遊んでいます。
ランニングした日は#ランニング記録というタグをつけていたので2日連続で頂けました。
人材紹介の活用について思ったことを書いていた記事でした。

さてさて、今日は眼科の定期受診(半年ぶり)でしたので、午前中はお休みにして午後からの仕事にしました。

眼底検査で瞳孔を開く薬を入れるので、半日くらい目がおかしくなるので運転を控える必要があります。

実際、診察も終わった後に眼科から外にでると世界が眩しすぎて目が明けてられない状態でした。
日影になっているところを探して目を休めたり、薄目にして歩いたり、こんなに光が眩しいと本当に運転はできないな、と痛感。

カフェでゆっくり読書でもしようと思ってたのですが、文字にピントが合わずに読める状況でもなくただただのんびりと過ごしました。

ロイヤルミルクティーを頂きながら優雅に読書と思ったのですが、ただただ目を細めてロイヤルを楽しむひと時でした。

3時間くらい経過してもあまり状況は変わらなかったのですが、4時間経過した事から眩しさも軽減してきてピントも合うようになってきました。

さて今日は、昨日紹介した記事の後半の記事の紹介です。

若年性認知症の方本人の言葉や、社会や人とのつながりを感じられる事の重要性を再確認できた内容だったと思います。


「認知症の早期診断が広がり、働ける年代の方が診断を受ける状況になってきたことがあげられます。それから、高齢者の方も長く働くようになってきたので、認知症の方と一緒に働く状況は誰にでも起こり得ることになってきた、という背景もあります」(數井さん)

NHKハートネット

これからは元気な高齢者も現役で仕事をするなりの状況にならざるを得ないと思いますので、そういう中で多少の認知機能の低下であったり、認知症の方と一緒に働いたり、認知症の方が地域の中で普通に外にでて生活しているような場面はどんどん増えていくんじゃないかなぁと思っています。

実際、介護職は増える見込みがなく、高齢者人口が増えるので必然的に認知症の方の数も増え、昔のように家族が近くで介護できる人が少なく、気が付いたら自宅で一人で過ごすのが難しくなっている状態だけど、入所できる施設がない(量的にも職員数的にも)ので在宅でなんとか過ごすしかない・・・という状況になるのが予想される未来なんですけど、これは地域の介護力というか、社会資源や地域住民の理解によって大きく格差が生まれるだろうと思います。

そして、介護がより一般的なモノになっていく中で、ちょっと勉強すれば理解できるくらいの知識や対応力では、下手をすると介護職自体が今まで築いてきた地位や評価を一気に崩壊させるような事態にもなりかねないな、と勝手に懸念しています。

介護が一般的になればなるほど、介護職は自分のスキルや知識を磨いた上で、その経験をきちんと論理として組み立てて説明できなくてはなりませんし、その際は専門用語を使うのではなく、一般の人が聞いて理解できる普通の言葉や単語で伝えなければならない事は、今のうちの意識しておくのがよいと思います。

介護の世界でしか通じない言葉や単語や常識って結構たくさんありますので、あなた介護職でしょ、こういう時ってどうしたらいいの?って知り合いや友達に聞かれた時に、ちゃんと説明できないと、やっぱり介護職って頼りにならない・・・え?介護職の人って介護のプロじゃないの?・・・何年も介護の仕事していてそんな感じなの?・・・という事になりかねません。

利用者さんにとって正職員だろうがパートさんだろうがプロの介護職であると同じように、世間一般の人にとって、介護職は介護のプロなので、それなりの対応ができなくてはならないと思います。

まず鍵となるのが職場のサポートです。番組に次のような声が届きました。

主人は4年前、若年性アルツハイマー病と診断されました。現在62歳です。職場はすぐに休職、退職の話になり、残された能力を考えて仕事が続けられるような雰囲気は全くない状況でした。
(ぺんぺんさん 埼玉県・50代)

NHKハートネット

若年性認知症の方の職場のサポートは必須です。
僕自身が経験した中では、職場でいじめられて認知症がひどく進行してしまった方がおられました。
その反動か、常に暴力行為と大声が出る状況で僕がいた事業所に藁をもすがる想いでご家族が繋げてくれました。状態が落ち着いて笑顔が見られ穏やかに過ごせるようになったのは3か月後の事でした。

職場にもし受け入れられる余裕と環境が整っていたら、おそらくもっとご本人らしい人生を送れたのだろうと思いますが、現実はそうではなかったので出来るだけご本人らしさを取り戻すために寄り添う事に徹しました。

暴力が出るのでしばらく僕が付きっ切りで対応して暴力が出る予兆やタイミングの見切り方を確かめた上で自信がある女性職員のうち、僕がちゃんと対応できると判断した職員にのみ対応を任せ、徐々に落ち着いていく状況の中で対応できる職員の幅を広げ、最終的には全員が関われるような状況になりました。

なぜそういう症状が出るのかを常に掘り下げていく工夫は一番大事な視点だと思います。まぁそうじゃないと正しい対応が出来ないというか、少しでも正解に近づくためにはどんな時でも必要な対応なので、それこそちゃんとやるべき事をやるだけの話なんだろうと思っています。

3年前、46歳のときに若年性認知症と診断された下坂厚さんは、診断を受けたあとに鮮魚店を辞め、新たに介護の仕事に就いた経験があります。

下坂さんは、必要なサポートについて次のように話します。

「新しいことを覚えるのは難しいのですが、やりにくいことやできなくなったことを取り除くのではなく、同時にやりたいと思っていることも一緒に考えてもらえるようなサポートがあると嬉しいですね。本人の気持ちを聞くときは形式的ではなく、日常、仕事上で触れ合う時間などで、さりげなく汲み取ることが大事かなと思います」(下坂さん)

NHKハートネット

若年性認知症の方が介護現場でも働いている事例の紹介です。

認知症であっても普段の人間関係の中でくみ取れる事をくみ取って、気持ちに沿った対応や役割を担ってもらう事が重要と思います。
これって、現場のケアでも十分に使えるというか、認知症対応が上手な職員はこれが出来てますよね。

企業人事に勤務しています。会社としては、若年性認知症の方にも継続して働き続けていただきたいと考えています。
ただ、能力的に落ちていれば、当然処遇も再検討せざるを得ません。
その人を支える従業員にもご納得いただけるか、という問題もでてくるため、悩ましい問題だと思います。
(オレンジリング持ってますさん 東京都・60代・男性)

認知症の人に働いてほしくても、どのように対応すればいいのかわからない。雇用する側は、どう考えればいいのでしょうか。


「その方の能力によっては、仕事の内容が変わるのはやむを得ないと思います。場合によっては、少し降格というイメージになるかもしれませんし、給与が減るのもやむを得ないでしょう。ただ、仕事の内容が変わることによって、ご本人のストレスが減って、より気持ちよく働ける面もあります。
周りの従業員の負担という話もありますが、案外、周りの方から『今までお世話になったから支えたい』という気持ちが自然にでてくることもあります。認知症の方でもみんなのサポートを受けながら働いている職場なら、周りの方はきっと『いい会社だ』『この会社のために頑張ろう』などと思うのではないでしょうか」(數井さん)

NHKハートネット

たしかに処遇等については、他の職員との整合性や成果に応じたものを検討する必要があるとは思いました。

周囲の職員、一緒に働いている職員がどう思うか・・・についてはかなり意見が分かれそうな気がしますね。
良い職場だ、と思ってもらえる一方で、仕事が増えた、大変だ、なんで配慮しないといけないのか・・・というような意見も出るとは思います。

ただ、認知症については誰もがいつ発症するかわからない病気ですので、他人事ではなく自分がもし認知症になったら・・・と考えておいた方がよいとは思います。
ですので、職場でも認知症になった同僚がいても一緒に働き続けられるような工夫や対応をする事は、結果として自分を守る事にもつながると思います。

2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人、全日本国民に換算すると、17人に1人が認知症を発症すると考えられています。

健達ネット

65歳以上なら20%の確率で。
全国民レベルで見ると、5.8%の確率で認知症になるわけです。

資料を提供したのは国交省。年間の交通事故死傷者数(118万人)を日本の総人口(1億2692万人)で割った「1年間で事故にあう確率」を0.9%と算出。
(中略)一生を80年と仮定し、「1年間に事故にあわない確率」を1から引いて80乗したという。その結果は53%。

レスポンス

1年で事故に遭う確率よりだいぶ高いですね。認知症になる確率は。
ただ、一生で見ると生涯で事故に遭う確率の方がかなり高い事がわかります。

認知症になるリスクは、このくらいの確率で誰にでも発症する可能性があるので自分の事として考えておいた方がよいだろうとは思います。

職場のサポートを考える際、本人と職場だけでは解決策が見つからないこともあります。そのようなとき、第三者の立場としてサポートするのが「若年性認知症支援コーディネーター」です。

認知症の人が働きやすい職場づくりをサポートする役割を担い、すべての都道府県と一部の政令指定都市に配置されています。

NHKハートネット

これは初耳でしたので、もし何かあったら若年性認知症コーディネーターにつながると良さそうです。
全ての都道府県に配置されているそうなので、結構ちゃんと配置してるんだなぁと思いました。

東京都のコーディネーターを務める来島みのりさんは、本人と職場の間に入って調整する際に、本人の意思を確認することを大切にしているといいます。

「まずは本人にお会いして、何を希望しているのか確認することがいちばん大事だと思っています。働き続けたい、または新しい場所で働きたい場合は、本人と一緒に解決策を探す支援を行います。また、すべての方が働きたい、働き続けたいと思っているわけではありません。働きたくない方もいらっしゃいますから、その場合、本人は何をして過ごしたいのかを聞いて一緒に考えていきます。就労支援の枠や型にはめることだけが支援ではないと考えています」(来島さん)

NHKハートネット

型にはめる事だけが支援ではない、という考えは素晴らしいですね。
介護現場でもそうありたいと常に思っています。

若年性認知症に関する相談窓口はこちら。(ページ内、「認知症に関する相談窓口・支援団体」の一番上にリンクが掲載されています)

NHKハートネット

認知症になってから新たな仕事を始めた川端信幸さん(67)は、認知症の高齢者が暮らすグループホームで週5回、フルタイムで働いています。

川端さんの仕事は介護職員の仕事を補助する「介護補助員」。

お年寄りの体に直接触れる食事や歩行の介助などを行うのは、介護職員です。川端さんは、それ以外の皿洗いや掃除などを一手に引き受けています。

グループホーム統括施設長の中溝美幸さんはこのように話します。


「(認知症の人は)どうすればできるようになるか、と考えられるのが私たち介護職の専門性だと思います。そこは川端さんに対しても同じです。川端さんがやってみて難しいところは、『こうやったらできるよね』と考えていけばいい。だから、そんなに難しいこととしては捉えていませんでしたね」(中溝さん)

NHKハートネット

グループホームは、ユニットケアでそこで暮らす認知症の方々が、川端さんが担っているような間接業務を担う事で認知症の進行を緩やかにしたり、元気に過ごしていけるという施設ですので、そこで暮らす入居者さんが出来る事を奪わない程度に役割を発揮できるような工夫は必要とは思います。

ただ、若年性認知症の方の受け皿で一定の安心感が持ってもらえそうなのは、やはり認知症に特化したユニットケアのサービスだったりするんじゃないかと思いますね。

介護の現場は基本的に全員が認知症対応については専門家ですし、介護の有資格者も多いですから、そこを期待してもらえる事は当然でもありますし、うれしいですよね。

続いて、認知症と診断された人でも働き続けるために大事なのは、「ソフトランディング」の考え方です。

ソフトランディングとは認知症の支援現場で使われる言葉で、ゆっくり時間をかけて、変化を受け入れていくこと。數井さんはその考え方を次のように説明します。


「認知症の方の多くは少しずつ(症状が)進行していくので、いずれは仕事が難しくなるときがあります。それまでにゆっくりと時間をかけて、本人を中心にご家族の方、企業の方とも話をして『やれることはやったよね』とみんなが共通の理解をしたうえで、次のステージに向かうということです」(數井さん)

NHKハートネット

介護の現場でもこういう形でケアの工夫や対応を追求していきたいものです。

「働き続けることが難しい方でも、退職してすぐに支援を受けるのかというと、決してそうではありません。まだまだ能力があって、社会の中で活躍できる存在です。仕事を辞めて、そのあとに講演活動やボランティア活動など、さまざまな活動をされている方がいらっしゃいます。また、仕事だけがすべてではありません。本人が生き生きと活躍できることが、ソフトランディングの大事なポイントだと思っています」(来島さん)

NHKハートネット

若年性認知症の方の話なのですが、地域の認知症の方にも当てはまる内容と思いました。

地域全体でソフトランディングが取り組めるような取り組みは今後重要になっていきそうですし、地域包括ケアシステムには必須の課題なんじゃないでしょうか。

私が認知症と診断を受けてから、初めていただいた手渡しのお給料。認知症と診断を受けても、社会で働き、お給料をいただけることの重みを感じ、なんとも言えない「社会から切り離されていないんだ」「生きている実感」がとてもありました。(さとうみきさん 東京都・40代・女性)

「私も診断を受けるまでは、仕事は生活をしていくための手段という認識がありました。でも、認知症の診断を受けてからは、働くことで社会とつながれるのだな、と。仕事は、生きていくための大きな目標や、やりがいだと思えるようになりました」(下坂さん)

NHKハートネット

前回の記事のご本人の言葉でも出てきました、社会とのつながりについての言及です。
これが本当に重要なんだと改めて思いました。

番組ディレクターより

認知症と診断された多くの人たちから「働きたい」という声を聞きました。働いてお金を稼ぎ、自分や家族の生活を支えることは、プライドであり、生きがいにもつながります。病気によって能力が衰える人が、それでも必死で「働こう」とする時、それを応援することが、社会の「強さ」になるはずだと、取材しながら考えました。

NHKハートネット

国や厚労省もこういう事はわかっているので、介護現場でも利用者の就労については推奨する立場で法整備など進められており、多くの事業所で高齢者が働いてもいいよ、という感じで様々な取り組みが進められてきています。

我々介護現場に関わる介護職は、こういう価値観や意識をちゃんと持った上で、どんなに年をとっても人間である以上は社会の役に立ちたい思いがある事や、何かしら働く事で生きがいにつながる事をちゃんと考えた上でサービスを提供しないといけないと思います。

それは、人間の尊厳と切っても切り離せない問題だからです。
人間らしさは、社会の一員である事でもあると思います。
社会の一員である実感を、本人が持てないという事自体がもしかしたら本人から人間らしさを奪っている可能性だってあるかもしれません。

現場の介護職の匙加減で、本当にその人の人生や人間性を左右する事をあらためて強く感じました。

個人と社会とのつながりとつながり方を改めて意識して物事を見ていく事が重要と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?