急ぐと碌なことが無い。契約は早い方が

やった、契約をもらえる!

そうなったら、最初の頃は1日でも早く契約を入れたいと、急いで準備をして、窓口の職員にも無理に当日の契約処理をしてもらっていた。

そして、大抵の契約で不備が出て、あとでアポを取り直して再訪問したり、1から契約手続きをやり直したり。。。

共済は保障なんだし、今日や明日でどんな事故や急病があるか分からないから

と、実績を早く上げたいことへの言い訳をして、いつもいつも不完全な契約を繰り返して、そしてそのリカバリーで余計な仕事に追われていた。

でも、最近は違う。

今日、ようやく建物更生共済(通称:建更)の契約の承諾をもらうことが出来た。

そこで、話を契約手続きの説明に移す

「実は、今は契約を紙じゃなくて、タブレットの画面にタッチをしていってもらって、その画面にサインを書いてもらうんです。

先に、ご契約の内容を私の方で全て入力してから改めてお伺いする形になるんですが、契約の日取りって気にされますか?」

と質問を投げかける。すると、想定通り

「日取りって?」

と、聞き返された。

「お客様によっては、契約の日にちを大安吉日や友引にされる方が多いので、皆さんにお聞きしているんです」

事実、農協の共済を長年ご利用されているお客様は、大安の契約日を希望される。

そして、契約前にあらためて ”大安吉日” や ”友引” という話をすると、ほとんどのお客様が、「それなら良い日にしよう」と思ってくださる。

「今度の大安っていつ?」

手帳を見る。

「明後日の21日の金曜日ですね」

「その日なら、午前中だったら大丈夫よ」

「わかりました。朝の内に1件お約束が入っているので、10時・・・

いや、余裕を持って10時半にお伺いさせていただいてよろしいですか?」

「わかったわ。21日の10時半ね」

本当は、朝に予定は入っていなかった。

でも、契約の準備は30分以上の時間のゆとりを見なければ、また、不備のある契約をするリスクが増してしまう。

その日の朝に急ぎの電話や約束が入る可能性だってある。

万が一、今夜や明日に火事や災害があると怖い。

でも、お客様に説明した内容通りの保障を契約できなかったら、そっちの方が何倍も怖い。建更は最長で30年も続くから。

第一優先は、契約の正確性。

そう意識して、お客さんにも大安吉日を理由にして暗に承諾を得ながら、ゆとりを持った契約の準備を整えて、お伺いするようにしている。

1日でも早く契約は欲しい。

でも、準備をしっかりしてから契約をすること、その方が契約後のリカバリーを極度に軽減できることを、落ち着いて考えて、天秤にかけ、自分の技量を過信しないで、余裕をもった契約の約束をすることにしている。

日取りが良い日に契約することは、お客さんにとっても、自分にとっても、双方のメリットが最大になると考えている。

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