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「生まれが9割の世界をどう生きるか」

本書を読んでまず始めに、
私たちが普段感じている違和感や疑問に対して、思ったよりも遺伝や環境による影響は少なと感じた。

それよりも私たちは責任逃れをしたいがために、遺伝だの環境だのと言い訳の材料を探しているに他ならないも感じた。

もちろん、親ガチャに外れたという家庭の中には本当に自分の力では現状を打開できない人達がいるのも事実で、筆者も言っているとおり、そのような世帯においては早急に行政機関や社会が介入していくべきである。

そうではなくて、経済的、心理的にもある程度の余裕のある言わば
「やろうと思えばなんでも出来る状態」
にいる子供たちが親ガチャに外れたと言う場合には単なる責任逃れのためにその言葉を持ち出しているようにしか聞こえない。

遺伝や環境を言い訳の切り札として使うのではなく、それらはある程度人生に影響があることは認識した上で自分の人生を自ら選び取り、行動し、自分に合った生き方を模索していく気概を見せること。

それこそが、見えない不安を払拭するために私たちができる最善の方策であると信じたい。


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