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【映画感想】14歳の敏腕雇用主 映画『トゥルー・グリット』

ポスターの雰囲気めちゃくちゃ好きです。

西部劇はそこまで詳しくないんですが、主人公マッティほど優秀な子供が出てくる西部劇はないんじゃないでしょうか?笑

ガンファイトや仲間との絆といった見所はさることながら、おじさんたちが少女に上手く言いくるめられてしまう姿はなかなか痛快です^^

この記事は映画『トゥルー・グリット』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

父親を殺された14歳の少女マッティは犯人を追跡するため、隻眼の凄腕連邦保安官コグバーン(ブリッジス)を雇う。だが、コグバーンは元泥棒で大酒飲みの自堕落な男で、彼を信用できないマッティはコグバーンに同行して犯人を追うことになる。

ハートフルストーリー??

 

あたかも保安官と少女のハートフルストーリーの様な音楽が流れますが、やっていることは血みどろのバウンティハントでかなり雰囲気に緩急がある作品だと感じました。

中盤、無理矢理父親の仇討ちに同行してきたマッティをラビーフが力ずくで追い返そうとすると、コグバーンは銃を突きつけてそれを止めるように警告します。

わがままな少女を追い返そうとするだけのシーンだったのに、銃が出てきた途端緊張感が一気に跳ね上がります;;
他の映画でも銃が出てきたら緊張するものの、この映画は特に緊張感のメリハリが凄くてクセになりました^^

語らないベテラン

 

今作で一番印象に残っているのは、上にも書いたコグバーンがラビーフに銃を突きつけるシーンです。
何も言わずに銃を突きつけて警告するコグバーンは最高にシビれます…

銃を取り出すだけで自分がどれぐらい本気なのか相手に伝わり、それ以上言葉を重ねる必要もないということを完璧に理解しているベテランの姿は、ひたすらにかっこよかったです^^

トゥルー・グリット

 

”トゥルー・グリット=真の勇者”は、コグバーンを褒める時にマッティが使ったワードですが、観終わってみるとマッティこそトゥルー・グリットだったと思います。

縛り首にあった死体の横で寝たり目の前で銃撃戦が起きても落ち着いていたり、父親の仇をとるためとはいえ肝が据わりすぎてました笑
あの時代の14歳はあれがデフォルトなんでしょうか?笑

ただ、マッティだけでなくどの仲間にも勇気を振り絞った見せ場があったように思います。
コグバーンは一度に4人を相手取るガンファイト、ラビーフは射程外の狙撃、リトル・ブラッキーは命を懸けて走ってくれました;;

これだけ勇気ある魅力的な仲間?がバラバラになってしまうラストも悲しくはあるんですが、マッティの腕を守れなかったコグバーンは罪の意識から別れたのかな…と考えると荒くれ保安官の優しい面を観れたようにも思えるんですよね;;

最後に

緊張感のメリハリがとんでもなく強い西部劇でした。
『ジャンゴ』や『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などに比べてかなり観やすい西部劇だったと思います。
意外とハッピーエンドに近い終わり方でもありますし、西部劇入門に勧められそうな気がしました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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