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父親はいつも偉大 映画『ゴッドファーザーPARTⅡ』

 

こんな人にオススメ

  • 大作が観たい人

  • 重厚なドラマが好きな人

  • 父親の背中を追う人

『ゴッドファーザー』を観た翌日に気になってすぐ観てしまいました… 前作とはまた違った構成で飽きは全くこなかったです。今作も前作同様、気を抜くとすぐに取り残されるほどに登場人物が多いです(^-^;

この記事は前作『ゴッドファーザー』のネタバレを含みます。ご注意下さい。
 

あらすじ

前作でコルレオーネ・ファミリーの首領となったマイケルの苦悩の日々と、彼の父ビトーの若き日を交錯させながら描く。1958年。亡き父ビトーの後を継いでファミリーのボスの座に就いたマイケルは、収入源であるラスベガスに近いネバダ州タホー湖畔に根拠地を移す。そんな彼は、ことあるごとに偉大な父を思い出していた。1901年、シチリア島。9歳のビトーはマフィアに両親と兄を殺されて天涯孤独となり、単身ニューヨークへと渡る。リトルイタリーで成長した彼は、街を牛耳るギャングを暗殺したことをきっかけに移民たちの信頼を集め、頭角を現していく。

現在×過去

 
  • ビトー・コルレオーネの息子であるマイケル・コルレオーネがファミリーのために奮闘する現在パート

  • 前作でファミリーを率いていたビトー・コルレオーネがどのようにして組織を拡大させていったのかを追う過去パート

今作はこの二つのパートに別れています。現代パートは前作と同じくファミリーがどう変化していくのかハラハラしながら観ることになります(^-^; 過去パートはゼロから組織を作る、ロマン溢れる内容になっていて前作とはまた違った楽しみ方もできました。時間軸が二つあることによって見所がたくさんあるのはもちろん、家族への向き合い方、仕事の信条など二人の違いがより際立っていたように思います。マイケルは困難に見舞われながらも、ビトーの背中を追って苦悩しているように観えました;;
父親の凄さを後になって思い知るという、歳をとればとるほど共感できそうな内容を含むからこそ、長く愛される作品なのかもしれません…

激重展開(前作比)

 

『ゴッドファーザー』でもソニーの死やビトーの死など悲しい展開はあったものの、今作ほど精神を削ってくる展開はなかったと思います… マイケルに一段とフォーカスしたことによって感情移入しやすかったという面ももちろんあります。ただ、ケイの告白やフレドとの関係など、マイケルが不憫に思われる場面があまりに多かったです;; 特にケイから子供について告白される場面は、実際にあったら誰も耐えられないんじゃないでしょうか。想像するだけで吐き気がします… 加えて、各シーンやシナリオが悲しいだけでなく、ビトーの家族(マイケルたちの幼少期)とマイケルの家族が残酷なほど対比されており、そのギャップも精神にダメージを与えてきます(^-^;

最後に

精神衛生上100%安全とはいえませんが、主人公が業を背負って業に向き合う姿を真正面から捉えられる映画だとも思います。シリーズ全3作の中では一番観ていて苦しかったです;;

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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