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幼い頃を思い出す、大人にも観てほしいおとぎ話。 Netflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』


 

こんな人にオススメ

  • 優しい雰囲気でリラックスしたい人

  • 人間関係で疲れている人

  • ストップモーションアニメが好きな人

配信開始と同時に観たかったんですが、すっかり記憶から抜け落ちて放置していました… アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、おすすめに上がってきたので観ることが出来ました。全編ストップモーションで撮影された今作は、ストーリーだけでなく美術にも注目です。果てしない作業量が感じられます…

あらすじ

おもちゃ職人のゼペットじいさんが作った操り人形のピノッキオに命が宿る。本物の人間になりたいと願うようになったピノッキオは、冒険の中で苦難を乗り越えていく。

全編ストップモーション

 

とにかく滑らかな動きのストップモーションアニメが約2時間続きます。実写やCGでは感じることのできない、愛らしい動きがたくさん観られました^^ メインキャラクターに限らず、周りにいる人々も生き生きしています。表情も人形とは思えないほど豊かで、ゼペットが流す涙には思わずつられて泣いてしまいました... 

特徴的なキャラクター

 

ゼペットはこの作品の中でも一番感情に起伏があるキャラクターだと思います。表情が特に豊かなキャラクターでした。ジミニー・クリケットはディズニーの『ピノキオ』に比べてかなりコオロギらしいビジュアルでしたが、6本足の動きと声で驚くほど感情が伝わってきました。木の精霊に訴えるシーンは、作家らしい言葉選びで泣かせてくれます;; 木の精霊と死の精霊はギレルモ・デル・トロ監督らしい異形で、絶妙に不気味でした... 彼にクリーチャー図鑑的なものを作ってほしいです^^

私は吹き替えで観たんですが、外国語声優は相当豪華な面子が担当していました… ケイト・ブランシェット、ユアン・マクレガー、ティルダ・スウィントンなどなど。しかも各キャラのイメージにぴったりな配役になっています。詳しくは『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ:手彫りの映画、その舞台裏』という制作過程にフォーカスしたスペシャル番組?で分かると思います。各声優にインタビューしていました。

大事なことを思い出す?

 

純真なピノッキオが少しずつものごとを学んでいく今作には、小さい子に覚えておいてほしい「大事なこと」がたくさん詰まっていました。良い子にすること、嘘をつかないこと、友達を大切にすることなど、抽象度に違いはあれどいつまでも心にとめておきたいことばかりです。子供はピノッキオと一緒に「大事なこと」を学び、大人はピノッキオと一緒に「大事なこと」を思い出していけるはずです…

最後に

制作に携わった人の作品への愛情がそのまま映像に映ったような、どこか温和な雰囲気が漂い続ける映画でした。おとぎ話ベースなこと(大体内容が分かる)に加えて、子供も観られるような柔らかい表現になっているため、気軽に観始められると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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