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【映画感想】「このペンをおれに売れ」 映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

『アイリッシュマン』や『タクシードライバー』、『沈黙 サイレンス』などの比較的ゆったりした序盤から後半一気に畳みかけるマーティン・スコセッシ作品(私の勝手なイメージですけど…)とは少し毛色が違うように感じます。

序盤から刺激強めのトんでいるシーンが満載なので、数字と睨めっこの業界を描いた3時間の映画なのに全く飽きずに観れました^^

この記事は映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のネタバレを含みます。ご注意下さい。
 

あらすじ

22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。

ウォール街のウルフ

 

この映画自体主人公ジョーダンの自伝が原作です。
大量の社員を熱狂させて信者のようにしてしまうカリスマが実際にいたと思うと怖さすら感じてしまいます笑
流石にイケイケすぎて合法違法なしにしてもこの会社には入りたくないですね(^-^;

なんだかんだ仲のいいこのコンビも好きです^^

劇中何度も出てくるパーティーシーンは豪勢なロケーションを楽しめますし、人間ダーツ、マーチングバンドなどすこし下品なジョーク満載でした笑
ちょっと多すぎてお腹いっぱいでしたけど(^-^;

パーティーに限らず常に三大欲求を満たし続けていくような社風も、まさにウルフと呼ばれる所以だったのかなと思います。

”ウォール街のウルフ”=ジョーダンを演じるレオナルド・ディカプリオはイケメンすぎて若干胡散臭さを感じてしまいます…
この胡散臭さは多くの人が感じたんじゃないでしょうか?
「顔が良い人×甘い言葉には注意すべし」とDNAに刻まれている気がします笑

ペンの売り方

最後にジョーダン本人も出ているみたいです。

ジョーダンがセールスの才能をみるために「このペンをおれに売れ」と問いかけるシーンはこの映画の中でも一番有名だと思います。
何とかそのペンの良い所を売り込もうとする人がいる一方、この場合の正解は「名前を書いて」と言うことで需要と供給を創り出すことにあります。

大学でマーケティングの講義を受けていてこのシーンを思い出しました。

大枠でとらえると、このシーンは「いくら魅力的な特徴の商品やフレーズがあっても需要と供給がないと売れない」という初歩的なことを指摘しているように観えます。
私もいざこの質問をされたらペンの良い所を探してしまいそうです…
有名なだけあって面白い、灯台下暗しな質問でした^^

一方で、同じ用途でも様々なメーカーの商品が溢れている現在ではジョーダンがこの話をした当時よりも売り込み方を工夫しないといけなくなっている(需要にこたえるだけでなく、他との差別化も図らないといけない)のは間違いないと思います。

最後に

ただジョーダンの人生を描いた映画ではなく、社会への貢献と収入の不釣り合い、人に対する信頼など、考えさせられるところも多い映画でした。

長めの映画で満足感が高く、かなり面白かったです。
自己満ですけど講義の振り返りにもなった気がしてちょっと嬉しいです^^

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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