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大いなる力には、大いなる代償が伴う 映画『モービウス』


 

こんな人にオススメ

  • ダークなヒーロー映画が観たい人

  • 『ヴェノム』シリーズが好きな人

  • 怪物になる覚悟がある人?

MCUのスパイダーマンや『ヴェノム』シリーズに何らかの形で繋がる…と思われる作品です(権利がごちゃごちゃしていて詳しくは分かりません)。主人公は放射線コウモリに噛まれたわけでもなければゴッサムを守る大富豪というわけでもないんですが、相当訳ありな誕生秘話で「モービウス」というキャラクターがちゃんと魅力的に観えました^^

あらすじ

天才医師のマイケル・モービウスは、幼いころから血液の難病を患っている。同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロのためにも、一日も早く治療法を確立したいマイケルは、コウモリの血清を投与するという危険な治療法を自らの肉体を実験台にして試す。その結果、マイケルの肉体は激変し、超人的なスピードや飛行能力、周囲の状況を察知するレーダー能力が身につくが、代償として血に対する渇望に苦しむこととなる。自らをコントロールするために人工血液を飲み、薄れゆく人間としての意識を保つマイケル。そんな彼に対し、マイロも生きるためにその血清を投与してほしいという。同じころ、ニューヨークの街では次々と全身の血が抜かれるという殺人事件が頻発する。

CGフル活用超人バトル

 

吸血コウモリの力を持ったモービウスは、レーダーや滑空、超人的なパワーなどアイアンマンやスパイダーマンと比べるとぱっと見分かりづらい能力が中心です。その分空気の流れや振動など、モービウスの感覚がCGで丁寧に描かれていました。砂や煙のようなエフェクトが多くの場面で出てきますが、何が起きているのか分かりやすく、一目で感覚が研ぎ澄まされていることも分かります… こういったレーダーの演出はオープンワールドゲームでもよく観られます。爽快な滑空シーンも併せて、『モービウス』のゲームをやってみたくなりました。『Marvel's Spider-Man』のサブキャラでもいいから使いたいです笑 アクションシーンでもCGによるスローが多用されていて、肉弾戦のみのちょっと地味なアクションが大迫力の超人バトルにパワーアップしていました。かっこいい特殊能力や装備もロマンがありますが、こんな感じのシンプルな戦いもやっぱり好きです^^

マトリックス?

 

モービウスのぱっと見の雰囲気や黒い衣装、高層ビル群、青い人工血液と赤い血液など、たまたまなんだと思いますが『マトリックス』を彷彿とさせる映画でした… 弾除けのスローモーションはバレットタイムではないものの、”ぽさ”は感じてしまいます(^-^;

大いなる力には、大いなる代償が伴う

 

同じくヴィラン(ダークヒーロー?)の映画である『ヴェノム』と比べると、大分暗めで悲壮感マシマシでした;; 恋人や親友も絡むこと、敵の言い分が分からなくもないこと、警察目線のサスペンス的なパートもあることなどなど、『モービウス』では大いなる力を手に入れる代償が深刻に描かれていて、いつものMARVEL原作映画とは一味違う体験が出来ました。逆にいつものMCU的なノリを期待すると、「あれ?」となる可能性が高いかもしれません…

最後に

ラストにはポストクレジットシーンも併せて今後に繋げるための怒涛の展開が待っていました… 続きを期待できて嬉しい反面、モービウスのキャラが今後ブレないかだけ心配です(^-^; かなり暗い背景をもつキャラなので…

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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