劇場巻き込み型ヒューマンドラマ 映画『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』
11/12、公開日の次の日に朝一で観てきました。
前作『ブラックパンサー』から単なるエンタメ映画ではありませんでしたが、今作もいい意味でヒーロー映画っぽくない、ヒューマンドラマ的要素が多く観られる作品でした…
ただ、MCUをしっかり追ってきて初めて100%楽しめる作品にも感じます…
あらすじ
国王ティ・チャラを失い、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に座り、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな脅威が迫っていた。
『ブラックパンサー』シリーズ2作目
SFと伝統的なデザインが融合したワカンダらしい景色は前作と変わらず、海底都市や自然溢れる学校など、観ているだけで楽しい映像ばかりでした^^海底都市のシーンは音楽も相まって『ニーア オートマタ』を思い出してしまいます。
シュリやラモンダ女王、エムバクといった『ブラックパンサー』で脇役だった登場人物たちは今回でかなり掘り下げられているので、前作からキャラクターが好きだった人はより楽しめると思います。
特にスーツとサングラスで決めたオコエのビジュアルが爆発していました笑 前作から良い意味で一番印象が変わったキャラかもしれません笑
喪失と復興
最初から最後まで、喪失と復興の物語になっていました。
もちろん見応えバッチリのアクションやジョークもあるにはあるんですが、根本にあるのは失ったものとどう向き合うか、どうやって前に進んでいくかだったと思います。
観客としては劇中のそういったテーマに故チャドウィック・ボーズマンをどうしても重ねてしまいますし、本編もヒーロー映画に似つかわしくないほど落ち着いたタッチで観客の心情に寄り添ってくれていました…
MARVEL映画お馴染みのあのオープニングの時点で半泣きだったんですが、そこから冷めることなく最後まで観ることが出来ました。
サントラからもしっとりめの曲が多いことが分かると思います;;
エンタメヒーロー映画ではない?
一方、一般的なアクション映画を期待して観るとかなりドラマパートが多く、拍子抜けしてしまうかもしれません…
内容自体は『ブラックパンサー』さえ観ていれば分かるんですが、この映画をフルに味わう(ドラマパートを楽しむ)には故チャドウィック・ボーズマンへの想いが必要な気がします。シリーズを追っているかどうかとはまた別ベクトルでハードルが高い作品です...
最後に
ティ・チャラ王の死を悲しみ、そこから再スタートしていくというストーリー。その全てに観客も一体となって入り込める、極上ヒューマンドラマでありヒーロードラマでした。
楽しむためのハードルが高めなのは間違いありませんが、多くのファンが救われる内容だったことも間違いないと思います;;
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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