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【映画感想】過去と未来に依存した、今のない警官の独立物語 映画『マイノリティ・リポート』

スキンヘッドのトム・クルーズを観られる数少ない作品です^^
大分前に見つけた作品だったんですが、タイトルの語感が良くてずっと頭の隅にありました。

綺麗好きの人にはおすすめできない映画です笑

この記事は映画『マイノリティ・リポート』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

西暦2054年。ワシントンDCでは予知能力者を利用して凶悪犯罪を予知する画期的なシステムが開発され、犯罪予防局が犯人を事前に逮捕することで、犯罪件数は激減していた。そんなある日、犯罪予防局の凄腕捜査官ジョン・アンダートンは、自分が36時間後に殺人事件を起こすと予知されたことを知る。しかもその被害者となるのは、ジョンとは全く面識のない見ず知らずの男だった。同僚たちから追われる身となった彼は、真相を解明して自らの容疑を晴らすべく奔走する。

サスペンス×SFの親和性

 

本作では犯罪予知システムの欠陥と組織の腐敗を探るため、様々な人や場所を訪ねます。ストーリーの流れで自然にいろいろな場所を観られるので、独特な世界を存分に味わえました。

一番印象に残ったのは道路です。空飛ぶ車ではなく垂直な道路が伸びているパターンは初めて観ました。
道を縦にして舗装、点検するぐらいなら車を飛ばした方が早い気もします笑

途中で助けてくれる人達も全員独特で、特に闇医者は敵なのか味方なのか分からずずっとハラハラしながら会話を聞いていました。

前に観た『レミニセンス』も似たようなジャンルだったと思います。

温度差激しめ?

 

強制的に当てた人を吐かせる嘔吐棒や無関係の食卓にお邪魔して繰り広げられる乱闘など、エンタメ作品でよく観る笑いを少し加えたシーンがかなりあります^^ 耳馴染のあるザ・SFな音楽も合わさって少し明るめな話に観てしまいがちです。

ただ、主人公は息子を亡くした悲しみをずっと抱えており、ストーリー全体もその悲しみに決着を着けるものになっていてなかなかにヘビーでした。

気楽に観れる部分は気楽に、そうでない部分はしっかり頭を働かせて観ないと取り残されてしまうかもしれません;;(私は何度か巻き戻して観ました笑)

過去と未来

 

ジョンは自宅では息子を亡くした過去に囚われ、仕事中には未来のことを考えていて現在を生きることが出来ていないように観えました。

そんなジョンはプリコグのおかげで
①未来予知を曲げる=現在の決断の重要さを知る
②息子が生きていた場合の姿を知る=過去から抜け出す
③予知システムを破壊する=仕事(未来)から抜け出す
この3つのことが出来たと思います。

組織内の陰謀を暴くとともに、ジョンが今を生きられるようになる物語でもあったんじゃないでしょうか。

奥さんとの時間も進み始めたようですし^^

最後に

振り返ってみると未来殺人の調査から実動部隊の指揮、システムの広告塔など、ジョンに対する仕事の負担がとんでもなかった気がします笑

ショーンを本当に連れ去った犯人は分かっていませんが、ジョンには追いかけないでほしいです;;

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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