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「何かが起きそう」と主人公の魅力であっという間の2時間半 映画『ナイトメア・アリー』


 

近くの劇場で一瞬だけ上映していた作品でスクリーンで観ることは出来ませんでした;;
コロナ禍と重なってあまり興行は奮わなかったみたいです;;
ですが、観ないのはもったいないぐらいこのポスターの色彩、雰囲気で描かれる物語にどっぷり浸かれます^^
ジャンルはネオ・ノワールサイコスリラー映画となかなかごちゃついていますが、この映画でしか摂取出来ない独特の面白さがありました。

あらすじ

ショービジネスでの成功を夢みる野心にあふれた青年スタンは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座とめぐり合う。そこで読心術の技を学んだスタンは、人をひきつける天性の才能とカリスマ性を武器に、トップの興行師となる。しかし、その先には思いがけない闇が待ち受けていた。

超魅力的なキャストたち

 

この映画はスタンに魔法レベルの魅力がないと何も話が進まないんですが、ブラッドリー・クーパーの話し方、立ち振る舞いは完全にその域でした…
何よりも顔が良すぎて誰でも惚れると思います笑
一方で、物語が進むにつれてこんなカリスマがどんどん底なし沼にはまっていく様子は、ビジュアルとは関係なしに目が離せなくなる魔力がありました。

全編に出るわけではありませんが、ウィレム・デフォーも容赦ない興行師として存在感抜群でしたし、ケイト・ブランシェットも知的で怪しいキャラクターとして見所を量産していました^^

「何かが起きそう」が一生続く

 

こういったスリラー映画はラストにかけての大きな盛り上がりといくつかの細かい出来事があって、それぞれに向って何が起きるのか、登場人物たちはどうなってしまうのか期待して観ることが多いと思います。
この映画ではその期待がずっと維持された状態で観ていられました。
それもストーリーから生まれる期待ではなく、映像から生まれる期待が大きかったです。
ホラー映画にも似たダークなセットと、次の瞬間には人の闇が見えてしまいそうな絶妙な映像は、クセになること間違いなしです。
朝から観ていて危なく大学の講義に遅刻するところでした(^-^;

最後に

ギレルモ・デル・トロ監督は恐ろしいクリーチャーを扱いがちですが、今作ではほとんど出てきません。
自分の限界を見誤った男が意地汚くあがく様子は、どんな怪物より醜かった気もしますが(^-^;

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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