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【映画感想】どうにもラストに納得できない… 映画『ペイ・フォワード 可能の王国』

ネトフリには『ペイ・フォワード』という名前で登録?されていますが原作となった小説と元のタイトル?にはサブタイトルがついていたみたいです。

ヘタなファンタジー映画よりもファンタジーな映画でした…
それが最後まで続いていたなら良かったものの、それまでの流れから外れたラストの展開だけはちょっと納得出来ませんでした;;

この記事は映画『ペイ・フォワード 可能の王国』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

社会科の先生が中学生たちに課題を与える。「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか?」。母親のアル中を気に病み、近所にたむろするホームレスを気遣うトレバー少年は、そんな、自分の周りの決して幸せとは言えない人々に思いを馳せ、ある考えを思いつく。それは、受けた好意を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動だった。

意外とミクロな世界

 

世界が良い方向に変わっていく話を観るのかと思っていたんですが、思ったよりも主人公トレバーの周辺で一人一人のキャラクターにフォーカスした作品でした^^

トレバーの善いねずみ講に影響された人が何人かいる中で、ホームレスだった男は特に印象深かったです。
トレバーからの善意を一番いい形で”次に渡した”んじゃないでしょうか。
「自分を変えるために善いことをさせてほしい」という考えはシンプルに応援したくなりました…

 

また、自分の仕事に真摯なシモネット先生もすごくいいキャラクターでした。
トレバーを絶望させないため、最終的に自分を変える姿は先生として最高にかっこよかったです^^
教員志望ではないですけど、ちょっと憧れてしまいます…

トレバーのアイデア

 

シモネット先生の言葉を借りれば”世界に何も期待されていない11歳”が世界を良くしようと頑張っているわけで、フィクションだとしても実際に行動する勇気をもらえた気がします。

ホームレスの人を家に呼んだり先生とお母さんをくっつけたり、ちょっと現実には出来なさそうな行動力でしたけど(^-^;

ただ、この行動力と世界を良くするアイデアは厳しい家庭環境からくる逞しさと世の中への絶望からきていると思うと、頑張るトレバーにどこか心苦しさも感じてしまいます;;

ラスト…

 

いじめられている子を助けようとしたトレバーが刺され、亡くなってしまうラストは今まで観てきた映画の中で一番納得出来ませんでした。

マイナスなことは基本書かないようにしていますが、このラストのせいで今作への熱が少し冷めてしまいます。気持ちよく夢を見ていたら突然顔面に冷水をかけて起こされた感覚でした。

・トレバーへの追悼に人が集まることでどれぐらいの人がペイ・フォワード運動に影響されていたのか分かる。
・世界を良くしようとした結果死んでしまうなんてかわいそうという感情を抱かせる。

この2つの目的のために脚本にキャラクターが殺されたように感じるんですよね…
トレバーのおかげでマシな世界になったのに、世界はトレバーに優しくないという…

最後に

ラスト以外はリアリティはそこまでなくても世界に希望をもてるファンタジーな映画でした。
トレバーが死なないように、ラストにもそのファンタジー加減を突き通してほしかったです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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