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ちょっとした最近の驚き

こんにちは。とあるです。

蝉の声が聞こえなくなり、入れ替わるように鈴虫の鳴き声が聞こえてくるようになりました。夏の終わりから秋にかけての夕暮れは少し物悲しい気持ちになりますが、個人的に好きな情景です。

蝉の鳴き声一つをとっても、クマゼミやアブラゼミといった元気な声からヒグラシのノスタルジックな声、夏の終わりを感じさせるミンミンゼミの声など、時間経過や季節の移ろいを感じられていいなと思います。

最近、少し驚いたことがありました。
以前の自己紹介でも書いたのですが、動物飼育のYoutube動画を見るのが好きで最近はヘビの動画ばかり見ています。

ヘビは顎の構造上、自身の口を大きく開くことができ、大きな獲物を丸呑みすることができます。
つい最近まで私は、ヘビは獲物をそのまま丸呑みする生き物だと考えていました。
実際にヘビの捕食を見た時も獲物を丸呑みしている場面しか見たことがありませんでした。

ただ、今年2020年の7月に発表された論文では顎をノコギリのように使うヘビについて記載されていました。以下がその論文です。

Mandibular sawing in a snail-eating snake
Kojima, Y., Fukuyama, I., Kurita, T., Hossman, M. Y. B., & Nishikawa, K. (2020). Mandibular sawing in a snail-eating snake. Scientific reports, 10(1), 1-5.
https://doi.org/10.1038/s41598-020-69436-7

この論文によると、

❝Aplopeltura boaというヘビは、上顎と下顎の片側で獲物をしっかりと掴みながら、もう片方のノコギリのような下顎歯を前後にスライドすることで、獲物である巻貝の難消化性部位(巻貝の蓋)を切り落とし、取り除く❞
   (Kojima et al.,2020, p. 1 Abstractの一部, 訳は引用者による)

と書かれていました。

この論文には、Supplementary videoがついていました。
映像を見てみると、確かに器用に下顎の片側をノコギリのように動かし、カタツムリの蓋の部分を切り取っていました。
動画を見ながら、下顎の骨が蒸気機関車の主連棒のような機械的な動きというか、ヘビの口で他の何かが下顎を動かしているような不思議な動きをしていました。
そしてなにより、眼がくりくりしていて、とても可愛い…。

このヘビのおかげで、生き物の独自の進化やその過程で得た身体構造など改めて興味深いなと感じました。

最近、気になっているのは冒頭にも出てきた蝉についてで、羽化直前の蝉がどのような折りたたまれ方(?)で外殻の中に存在しているのかということです。
成虫のお腹はスカスカなので圧縮布団のように収納されているんですかね~。もし知っている方がいましたら、教えていただけたら嬉しいです。

今回は生き物でしたが、また何か書きたいことが見つかれば書こうかなあと思います。

最後に、引用などに配慮したつもりですが、もし何か問題点等あればコメントいただけると幸いです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。ではでは~。

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