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小清水志織
2021年10月3日 19:20
天つ風 絶ゆる秋いにしえの鳥は歌う未だ聴かぬ 神の言葉到らぬ者のあるべきか秋の風が忍び込む部屋。彼女の目蓋がはっと大きく開いた。だいぶ長い時間、昼寝をしていたらしい。サンドロールを半分かじっただけの、到底食事と呼べないような栄養補給を済まして床に寝そべってしまった。眼に痛い夕焼けが部屋に差し込んで、赤い光線が窓から差し込んでいる。縒れたブラウスの裾から下着のシャツがはみ出している。セミロ