見出し画像

マッチングアプリep②-2:いか君  〜彼のホテルに行く〜


このお話はマッチングアプリで出会った
遠距離男女のノンフィクション備忘録である。


★登場人物
・いか君
関東在住
各地を出張する5歳年下君

・私
北国在住 

__________________________________________________________________________________

このお話は、↑この↑ 続きです。



ご飯を食べて、カフェに行って

そして気付いたらその人が泊っているホテルまで
歩いてきてしまったみたいだ。


イカゲーム目的でついてきたわけではない。

一緒にいると居心地がよかったからついついてきてしまった。

体調が悪かった時に優しくされたからそう感じてしまったのかもしれない。



とはいえイカゲームは私を部屋に呼び込む口実。

あわよくば食べちゃうゾ。…なんだろうな。

なんて、恋愛経験ほぼなし宇宙人の私でも流石に想像できる。



”どうする?やっぱりやめとく?”



ここまで来てなんでそんなこと聞くんだろ。

優しさなのか知らないけど、そう聞かれると困る。

”する気はない”のにここで最終OKすると、
することを許すみたいで素直にうんとは言えなかった。

だけど、ここまで来てしまったからには引き返せない。
ここまで来たのに今更帰ります。
なんてダサいし負けた気分になる。

意地っ張りな性格が邪魔をして

NOとは言えず彼に連れられ部屋へ迎え入れられる。


”ごめん急いで出て来たから汚いかもしれん。”


部屋をぱっと見ると脱ぎ散らかした服や物が散乱し、
洗面台には私物の洗面用具が乱雑に置いてあった。

きまり悪く片付けてる所を見ると、
最初から連れてくる気はなかったのかな。

なんて思い少しほっとした。


部屋は寝るためだけです。
って感じの狭い部屋だ。

椅子には荷物が置かれてベッドの端っこに座るしかなかった。

彼もベッドに一緒に座った。


肝心のイカゲームを見ることもなく、彼の仕事のこと。
コロナのワクチンこと。

とにかく他愛ない話をした様な気がする。

変な空気になったり。
襲われたりすることはなかった。


ふとイカゲーム見てないことを思い出し。見る?って
言われたけど時間は終電間近。

電車逃したら車で送ってくよ?と提案されたけど、
それこそOKしてしまったらアウトだと思い。

また今度ね。とお断りさせてもらった。


返事に対してそっか。
引き留めたりしてくることはなかった。



”駅まで送ってくよ”

と言われて駅まで一緒に歩いた。

正直何を話したかあまり覚えてないけど、
居心地がよかったのは確かに覚えている。



帰りも常に車道側を歩き。

慣れない寒さに震えながら一緒に隣を歩いている。可愛い。


人とすれ違いざまにぶつからない様に
ふいに腰を抱き寄せられたのはどきっとした。

思い切りという感じではなくて、
遠慮がちに引っ張っられた感じにときめいた。


私が年上だから気を使っているのだろうか。

がっつきすぎないところが私的に好感が持てた。
(別に上下関係を作りたいわけじゃない。)


駅に到着しバイバイ。



”ありがとうまた遊ぼうね。

今度はイカゲーム見ようね″ のLINE



つづく



次回  
----イカゲームを見にホテルに行くーーーーー



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?