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マッチングアプリep③:初対面でキスお願いされてホカンスに誘われたよって話と今の気持ち。



これはマッチングアプリで出会った
男女のノンフィクション備忘録である。


★登場人物
・やまと君(仮)
3歳年下君
高身長・痩せ型の隠れマッチョ
(触らせてもらったらばっちり割れてました。)

・私
根が真面目なアラサーOL

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おい、その前にいか君の事はどうなったんだ?と、もしかしたら思う方がいるかもしれない。結論から言うと何も進んでいない。前回noteで意気込んで”告白します”なんて宣言し、想いを伝えようと連絡したものの真剣な話をするには違うなという状況が続き完全にタイミングを逃した。本当にお恥ずかしい話である。思い返せば誰にでも出来る汎用的な好意ばかりではっきりしない思わせぶりばかり。都合のいいように私を扱うそんな彼とくっついて私は幸せになるのだろうか。あんなに好きだなと思っていたのに、なんで私が告白しないといけないのだろうと急に冷静になってしまった。正に女心と秋の空。

↓いか君との最新noteはこちら↓



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さて今回は久しぶりにマッチングアプリを立ち上げ、マッチングして2日3日で会う約束を取り付けた、YouTuberコムドットやまとさん似。やまとさんの見た目と性格をマイルドにした感じ(わかりずらい)の180㎝高身長、ブラックコーデにアクセントのシルバーアクセサリーがお似合いなお洒落年下君とのお話である。以降やまと君と呼ばせていただく。



学生の時に好きだった人に似ていたという単純な理由でマッチングを成立をさせ、マッチング後2日3日でやまと君と会う約束を取り付けた。
約束の日会う前に一度電話で話さないかという事になり、あれやこれやと2時間近く楽しくおしゃべりした。彼は浮気されやすい人だという事と最近の趣味はビジネスホテルに一人で泊まるということを教えてくれた。落ち着く低音ボイスと物事を客観的にとらえ固定概念に囚われないような思考が、”私さんって変だよね”とよく言われる変わり者の私の変さを許容してくれるように思え心地よく好印象であった。


           💛


それじゃ16時半に集合でと電話を切り、余裕を持って30分前に待ち合わせ場所付近へ向かったその時だった。”すみません。17時半に変更してもらってもいいですか?”普段ならそのぐらい融通を利かせる余裕のある私なのだが、実は直近で会った人(noteには書いてない)も直前で1時間ずらしてもらえないか。という人だったので立て続けにこれか…と若干萎えてしまった。でも待ち合わせ3分前に言ってきた前回の人と比べればまだ30分前だからマシですよねと心を落ち着かせ”わかりました”と返信。直後追加要求がきた。”本当に申し訳ないんですけど、待ち合わせ場所こっちに変更できたりしませんか?”…おや?それはもっと早く言ってほしかったな…乗り換えが必要な場所だしもう最初の約束してた駅の改札出ちゃったよ。たかが数百円の交通費でぶーたれるな年上。と思うけど素性の知らない見ず知らずの人間にそこまでお金を出す気にもなれないのが本心であった。しかし彼からしたら私は年上。今まで長女として生きてた私。そのぐらいの融通は利かせようと本心をグッと堪え”交通費分楽しませてくださいね。”と返信し待ち合わせ場所へ向かう。


目的地に到着した頃にやまと君から到着したと連絡がくる。着いた駅が広すぎて電話で現在地と見た目を伝え合いながらお互いを探すことに ”どこにいますか~緑色のコートきた前髪がない女の人いたら私です。” ”あ、でかくて全身黒で前髪がない男いたら僕です。” ”(笑)” この人電話した時に感じたんだけど真面目そうな話し方するわりに絶妙なボケをかぶせてくるのが面白い。

程なくしてご対面。アプリの写真で見て受けた印象とは全く違う印象でイメージとのギャップ差で脳が混乱した。学生の頃に好きだった人とは程遠い印象の方だった。もっとゆるくて、なよってした人かなって思っていたけど真逆だ。おしゃれな雰囲気をまといクールな感じで性格はあっさりしてそうな人だ。きっと相手も思っているだろうけど、これだからマッチングアプリの写真は信用ならない。タイプかタイプじゃないかで言ったらタイプな方だけど、おしゃれさんとは無縁の私からしたら気が合うかが不安だな…どちらかといえば遠くから眺めて楽しんでいたいタイプの人だな。というのがやまと君の第一印象と率直な気持ちであった。


           💛


待ち合わせに指定された場所はやまと君が学生時代よく使っていた駅で、周辺の事はある程度把握している様なので行くお店はお任せしてついていくことにした。最初に彼が昔通っていた居酒屋まで向かった様なのだが、あいにく潰れてしまっていたみたいでどうするのかなと眺めていたら同じフロアにあったカラオケへ迷うことなく歩みを進めるやまと君。”カラオケ飯どうですか?” 私は気心知れた友達か?(笑)本当であれば当初の待ち合わせ場所付近のカフェで済ませる約束だったので予定外すぎる行先に戸惑ったが、学生ぶりの場所に新鮮さを感じ今のカラオケってどんな感じなんだろうという好奇心が勝った。

部屋に入るとすぐに飲み物・食べ物を注文し乾杯。歌うことなく改めて自己紹介をしあい、やまと君の過去の恋愛話になった。簡単に彼の恋愛遍歴をまとめるとやまと君は過去に3人とお付き合いをして一人目と二人目の彼女に浮気をされショックを受ける。心に傷を負い若干の女性不振に陥る。また浮気されるんじゃないかとその後2年程彼女を作らず何人かの女の子と遊んでいたみたいだ。ある日女の子と遊んだ朝に”自分は何をしているんだ”と我に返り、その後4つ下の彼女とお付き合いをはじめた。その彼女が元カノに当たる様だ。少し前にお別れしたとのことで、またその恋も浮気をされ振られたという内容だった。詳しいことを聞くところ、元カノとは途中から性格上うまく行かないなということに薄々気づき気持ちが離れていたみたいなのだが、最終的にはやまと君が別れを切り出す前に元カノが新しい男と付き合ったのをきっかけに別れを告げられてしまったという話だ。

そんな感じで”もうわがままな子とお付き合いして面倒を見るのは疲れたんです。今度は年上に甘えてみたい…というか頼ってみたいんです。”という気持ちを打ち明けられた。続けて”僕、私さんのこといいなと思ってるんですけど。”と急にほぼ想いを伝えられてる様な事を言われてしまった。”私さんの付き合う基準って何ですか。”ぐいぐいくるねやまと君…。私はお互いに惹かれあっていれば付き合うよ。だけど私たちまだ会って数時間だし素性が分からない状態すぎるから気持ちはうれしいけどちょっとまだ無理だよ的な内容でやんわりとお返事をした。逆にやまと君の付き合おうとおもう基準って何?と聞くと、”友達から始まる恋は無いですね。直観でこの人だと思ったら。ですね。” おや… ”今までの話聞いてたらその直感は信用出来ないのでは(笑)” と私が茶化すと ”そうですよね(笑)でも失敗があるので、次回こそ活かされると思います” と笑いながら返事が返ってきた。どこからその自信が湧いてくるのかは謎だが、そのあっさりしてポジティブなところ嫌いじゃない。そしてまたやまと君が口を開く。”キス出来るか出来ないかも基準の一つなんですけどそう思いません?ちなみになんですけど…僕はキスできる対象ですか?” 攻めてくるなぁ。まぁキスぐらいならと返す。キスできない人とは付き合おうとは思わないしそれも一つの基準ではあるから理解はできる。キスぐらいお茶の子さいさいな私にとって、やまと君は容易くキスをできる対象ではあるが、だからといってまだ付き合える対象には入っていない。するとやまと君はまた口を開きこう提案をしてきた。”じゃあお願いがあるんですけど。僕とキスしてくれませんか。触れるだけの軽いキスで大丈夫なんで。”……はて?この子は何をおっしゃってるのでしょうか?ちょっと酔っぱらってるようにも見える。この薄暗くて二人だけという空間で頭がおかしくなっちゃったのかな??でもおかしくなっちゃったのはやまと君だけではなかったみたいだ。キスぐらいいいだろと私は快諾しキスを受け入れる。ほんとに触れるだけのキス。心地の良いどきどき感に満たされる。した後のやまと君のなんだかうれしそうな顔が可愛いかったのを覚えている。ちょっとクールそうな人がそんな顔するのは反則業だ。するとやまと君は”もう一回してもいいですか?”とおかわりを催促し遠慮がちにゆっくりと近づいてくる。右手をソファにつき左手で私の頬に軽く触れ二回目のキスをする。触れるだけのキスの後、舌を入れてきたので肩を押し返してしまった。その行動から自分は深いキスをしても大丈夫な相手なのか…つまりその先の可能性があるかを確かめたかったのだろうと思った。私がやまと君の事をただの遊び相手だと割り切り一時を楽しもうという気持ちであったなら、相手の気持ちを考えずに続けていたのかもしれないが、その目的で来てるわけではない。まだやまと君と付き合う気持ちになれない私の自制心が働き最後までおかしくなりきれなかった。やまと君は”すみません。ありがとうございます”と照れ笑いをしてデンモクをいじり何事もなかったかのように歌を歌い始めた。

            💛


4時間程楽しみそろそろ帰ろうかとカラオケを後にする。駅までの道 ”知ってます?やまと君が趣味にしてるホテルステイって最近 ホカンス って言うんですよ。ホテルとバカンスを掛け合わせた造語みたいです。”と話をふってみた。するとやまと君が酔っぱらったふにゃふにゃ声で”私さん明日なにするんですか?…それじゃあ僕と今からホカンスに行きませんか?”とホテルのお誘いをされた。その言葉が欲しくて話題提供したわけではないが、きれいな流れでホテルのお誘いをうけてしまったことに変に感動してしまった。流石だ途中女遊びしてただけある…。いっその事遊んでしまおうかとちょっと迷った。迷ったが 結局根が真面目な私は理性を働かせ、目先の欲にのってはいけない ”今日は何も持って来てないし無理かなぁ。今度ホカンスしようね。"  とお誘いを断り解散した。

            💛


途中まで彼からの好意があった様に感じたけど、すぐに好意を示せない私の少し素っ気ないともとれる態度を見てすぐにあきらめた様に見えた。友達から恋愛に発展させられない直観・直球型のやまと君からしたら、このはっきりしない状況は実に無駄なやり取りに感じるであろう。帰宅後お礼のメッセージとダメもとで。もっとやまと君の事をもっと知りたいからまた会おうと連絡するも、何回かやり取りをした後に返信が来なくなった。彼の性質上あっさりと終わらせたみたいだ。とても清々しい。


やまと君とあった感想、
冒頭でも綴ったように物事を客観的にとらえ固定概念に囚われないような思考とクールそうでふとした時に出る可愛さを見ていいな。面白いな。と思ったのが率直な思い。ただ今回は付き合うまでのお互いの基準が違い過ぎていた為この様な結果になったんだろうなと感じた。
友達から始まる恋は無し。直観ですぐアプローチ型のやまと君。
友達までとは言わずも、相手をある程度知ってから動きたい慎重型の私。
そりゃ合わない。


            💛


話が変わって今の私の気持ちについてだが……
やまと君と解散し地下鉄に揺られながらいろいろ考えてしまった。ふとした瞬間に未だにいか君のことを思い出す。やまと君とキスをした時に あ、いか君との方が心地良いなとよぎったのも事実。私は記憶の中のいか君に振り回されている。どうやら予想外の深い沼にハマってしまったようだ。私が第三者だったらそんな人とは早く終わりにしなよ。引きずってる時間が勿体ないと声をかけるだろう。分かっている。分かっていても心が頭に追い付かない。

そんな感じで自分を見失っている。今の私、魅力ないな。輝いてないな。生きている価値ないんじゃないかな…なんてマイナスな思考ばかりが働く。歩いた道の植物を全て枯れさせられそうなぐらいに負の感情全開で落ち込んでいる。たかが1人の人間で気持ちがこんなにも左右されるなんてらしくない。

いか君との関係をはっきさせていない以上、誰かに会ってもしょうがない。
彼を忘れる為に闇雲に出会いをさがすのはやめていつもの自分を取り戻すために、彼に出会う前に好きだった趣味を少しずつまた初めてようかというのが率直な今の気持ちである。

やっぱり最初から恋愛目的で会うアプリじゃうまく行かないんだろうな。
途中で真面目にやっている自分がふとあほらしく感じてくる。
現実世界で徐々に惹かれていくような恋愛がしたいな。



            💛




もう春だね。
私の恋、開花予想経たず。
未だ蕾のまま。



つづく




※あくまで私の主観でお相手様との出会いを綴っております。このnoteはマッチングアプリでこんな方と出会いましたよという備忘録です。お相手様を卑下・誹謗中傷するという目的は一切ございません。


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