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スピーキング上達のための ”一人インタビューごっこ”

みなさん、こんにちは。少し御無沙汰となってしまいました。相変わらず在宅勤務が続いており、仕事においてはヨーロッパの関係先と英語で会話するのがほとんどで、中国語を使う機会がほぼ無くなってきております。そんな時に、自然に中国語が出てこなくなることを防ぐために僕がたまに実践している、”インタビューごっこ”なる訓練(怪しい遊び)を紹介したいと思います。ちなみに、この怪しい遊びは、どの語学においても、スピーキング能力の上達に使えると思っています。尚、レベルとしては、ある程度日常会話が出来るような方々に参考にして頂ければと思います。もちろん、一番良いのはネイティブの人と会話することですが、ここではその環境が無くても上達出来る方法を紹介したいと思います。

先にやり方だけ説明すると、至って簡単。中国語を練習したいのであれば、まずは中国や台湾の有名人になった自分を想像しましょう。そして、日本で言うプロフェッショナルのようなドキュメント番組で特集されている自分が、中国語でインタビューを受けている想定で、自分が話したいテーマについて中国語で語るのです。はたから見たら、何も無い空間にいる見えないインタビューアーに中国語で想いを語っているスーパースター気取りのおじさんになります。ね、怪しいですよね?(笑) なので、出来ればお風呂等、ぶつぶつ一人でつぶやいていても怪しまれない空間でやることをオススメします。

少しやり方を掘り下げると、仮想のインタビューアーから、あるテーマについて質問された体で、その質問への回答を声に出して語ります。テーマ選びが重要で、自分が日本語でもすんなり語れる、語りたい内容を選びます。何でも良いのですが、僕がテーマに選ぶのは、”台湾と日本の働き方の違いについてどう思うか?”とか、”自分が今後どのようなキャリアを歩んでいきたいか?”とか、その時々で自分がよく考えていること、意見が語れる内容を選ぶようにしています。そして、インタビュー想定ですので、質問がどんどん掘り下げられていく想定で、一人インタビューごっこを続けて下さい。慣れないうちは、事前に質問をいくつか用意しておいても良いかもしれません。

では、なぜこの訓練がスピーキング能力向上に効果的なのか?ということを説明していこうと思います。中国語に限らず何語においてもあてはまるので、御自分が上達したい語学を想定しながら読んでみて下さい。

”自分の想い” を語ることによる効果

語学学習におけるスピーキングが日本人にとって難しいと思われるのは、大きく分けると2点あると思っています。1つ目は発音です。これはみなさんよく感じられている点だと思いますのでここでは詳しく話はしませんが、克服する一つの方法として、僕はとにかくものまねすることを推奨しています。詳しくは別記事”語学はものまね”を参照してみて下さい。ここで主に言いたのは2つめの要因で、これも日本人を形容する際に巷でよく言われていることだと思うのですが、発音に自信が無いと、性格的に恥ずかしくて話さなくなってしまうという点です。この現象をなるべく排除するために、自信を持って語れること、強く主張したいこと、をテーマに選ぶようにします。そうすると、恥ずかしいというよりも、自分が言いたいことを言おうとする気持ちが強くなって、発音など気にせずにどんどん言葉を発せられるようになっていくと思います。この、”とにかく言葉に出して話す”という訓練が、実際に会話をする上でも、言葉が自然と出てくるようになるために大変重要なことだと考えています。

”人前で話している感”がもたらす効果

テレビのドキュメンタリーで自分がインタビューされている状況を想定して語りましょう、と言いました。例えば本当にこの状況で話す場合、なるべくわかりやすく簡潔に、且つ自然に、正確に話すよう心がけますよね?僕の場合は、完全にプロフェッショナルに出ていると思ってなりきりますので(笑)、かなりカッコつけて質問に受け応えしようとするのですが、そうすると、特に、”自然に”、というところを意識するようになります。ここでいう自然に、というのは、”本当に会話しているようなテンションで話す”ということで、これを意識すると、語る内容だけでなく、その前後の会話にしか出てこない言葉、「そうですね」とか、「私が思うには」とか、「なぜかというと」等、会話調の言葉も入ってくることになるので、よりネイティブ的な話し方を意識するようになります。これにより、より実践に近いスピーキング能力を身につけることが出来るように思います。


こんな感じであたかも有名人になって気持ちよくインタビューに答える体でスピーキングが上達する(笑)という、最高の訓練なのですが、なにせ一人でひたすら喋っているだけなので、誰も間違いを指摘してくれないし、誰も新しい単語や言い回しなどを教えてくれない、という問題点もあります。ですので、一回やってみて、言いたいけど言えなかった!という単語や言い回し等は、あとで調べるということも重要です。自分の想いを語るために調べることになるので、より記憶に定着しやすいと思います。

今回は、スピーキング能力上達に役立つはたから見ると怪しい遊びを紹介しました。とにかくスーバースターになりきってインタビューに受け応えするのがポイントですよ!(笑)

語学はものまね!ではまた次回。




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