号泣してたら恐竜神父勧められた
ちょっと前にとりあえず名作と呼ばれる映画を観よう!と唐突に思い至ってAmazonプライムで視聴期限が迫ってた『グラン・トリノ』を観ました。
凄く簡単に言うと嫌われ者の爺さんが、隣に越してきたアジア系の青年家族と絆を深めていく……ってお話です。
あらすじにギャングとか書いてあったのでわりとバイオレンスな話かと思ってたんですけど全然違いました。引くほど泣いてた。
『グラン・トリノ』とはお爺さんと青年の年の差友情物語であり、生と死の話であり、罪と向き合う話であり、誰かの幸せを願う物語であり、片手にティッシュを装備して鼻水と涙を拭う映画でした。油の速乾性を信じてポテチ食べたあとでも手を拭かない私がここまでティッシュを頼りにするなんて……。
確かな満足感を得て、エンドロールの時間が訪れました。本当にいい映画だった。余韻に浸ります。
ところで話は変わるんですけど、アマプラって最後の方まで見たら右下に『次に再生する動画』が出るんですよね。主にウォッチリストに登録したものを上から順番に表示してるんだと思います。たぶん。
ごわごわのティッシュで涙を拭いながらエンドロールを見つめます。音楽、空気、余韻、今、素敵な、時間。右下、
『必殺!恐竜神父』
ビックリしすぎて一瞬固まった。
『グラン・トリノ』の次に観るべき映画は?って聞かれて絶対勧めないだろ恐竜神父。
いや恐竜神父が悪いんじゃないんです。ウォッチリストに入れてたの私だし。ただあのときの私は暇を極めたときに観よう!と思って登録したわけで『グラン・トリノ』を観たあとに観ようとは思ってなかった。申し訳ないんだけど。
余韻とか吹っ飛んで気付いたら「ははっ」って乾いた笑いをこぼしてました。
恐竜神父はまだ観てません。