コロコロコミックに性癖を開拓された話



三つ上に兄がいるんですけど、その影響でコロコロコミックを読んでました。

今になって思うんですけど大抵の性癖はここで育てられたんじゃねぇかな?ってくらい性癖開拓地。


当時のコロコロにはでんぢゃらすじ~さん、コロッケ!、ケシカスくん、デデププ、デュエマ、マリオくん、ギエピーでお馴染みのポケモン、ドラベース、田中太郎、マスカレード、トレジャーガウスト、ジャンゴ、星くん、Go空伝、ペンギン等々……。

途中でガリレオになったりミラクルなボールに変わったやつもあるんですけど、今でも連載してるやつもあるので本当にすっごいなと思います。年代バレバレだよ。


一個いっこ話していきたいのは山々なんですけど、性癖開拓地編なので今回は以下の三つについて話そうと思います。 


・太陽少年ジャンゴ

子どもが家でゲームばっかりするわ!よくないわ!なら外でゲームすればいいじゃない!「太陽ーーーー!!」みたいなノリでつくられたゲーム『ボクらの太陽』が原作。

カートリッジに太陽センサーがついてて、実際に太陽光でゲーム内の武器をチャージできたりします。
曇りの日どうすんの?って感じのゲームです。

原作のゲームも持っていたんですが、単純に下手くそなのと、けっこう本格的なダークファンタジーな雰囲気が怖くて全然やってませんでした。

今やったら楽しいかも。曇りの日はどうすんの?(太陽光以外にも武器をチャージできるアイテムはあります)

ゲーム進めてないので詳しくはわからないんですが、漫画版とはストーリーが違います。

すっごい簡単にあらすじを説明すると、闇の一族イモータルとアンデッドに支配された世界で、吸血鬼ハンターのジャンゴが活躍するよって話。

面白そう!実際面白い!

こんな王道ストーリーのブラックファンタジーのどこで性癖を開拓されたのかっていうと、漫画オリジナルキャラ、アルニカの存在です。

いやでも、これはわたしだけじゃないよたぶん。


以下ネタバレです。




アルニカは漫画オリジナルキャラで、作品のヒロイン的ポジションにいた明るい女の子です。

ちょっと思い出しながら今書いてるんですけど、そう、問題のシーンですよ……。


何とこのアルニカ、敵としてジャンゴの前に立ちはだかるんですよね。

実は人間じゃなかった!イモータルと化した!頭から羽生えてる!蛇!!!!!

という驚きの連続。

闇堕ちはわかった。頭から羽もわかった。蛇って何?という方。

蛇なんです。

蛇の要素を含めた人外ビジュアルじゃなくてガッツリ蛇になります。も~~驚いた。

いや、これ、怖いよ……人によってはトラウマなるぞ……?ってくらい容赦ない。


これさぁ~~当時の小学生には衝撃ですよ。ビックリした。

まず味方キャラが闇堕ちってのも初めての体験だったし、頭から羽生えてるビジュアルが最高だって知ったのも初めてだったし、可愛い女の子キャラがガッツリ人外ビジュアルになるのも初めて見た。

とんとんとん三拍子。ついてこれるか!?

ついてこれるんです。小学生はきちんとついていけるんです。

その結果がこれだよ。


味方キャラ、しかも可愛い女の子キャラの変わり果てた姿になんかこう……ね?

子どもながらにこう……思った。

言葉にはできない感情。わけもわからないまま何度も読み返しては「お、おお……」ってなってた。

それはね、性癖の発見だよ。

ぶっちゃけアルニカの衝撃が強すぎて他のところは朧気なんですが、そのあと脱・闇堕ちしたアルニカが頭の羽でばっさばさ飛んでジャンゴを助けたシーンでめちゃくちゃ興奮した記憶はあります。羽最高!!



・デュエル・マスターズ

今もタイトル変わって連載してるんですかね。

カードゲーム『デュエル・マスターズ』を題材とした漫画です。

簡単すぎるあらすじを言うと、デュエル大好きな主人公、切札勝舞がデュエルで強くなっていく話。

じゃあここから、どこで性癖を開拓されたのかって話に移ります。


以下、ネタバレ





すべては不亞幽とバケツマンが悪い。

薄幸美少女と顔の見えない幼なじみの関係がこんなに美しいなんてわたしは知らなかった。

不亞幽っていうのは、わりと序盤のストーリーでラスボスとして立ちはだかる敵キャラの女の子です。

またそういうことか。

いや違うんです。ここからが不味かった。

はいドン!バケツマン!

バケツマンって何?と思うでしょう。頭にバケツ被った超強い男の子です。簡潔~。

この二人、何か因縁があるな?っていうのはわかってたんですが、ストーリーが進むにつれて、元恋人同士だったことが発覚します。

幽は兄であるザキラに洗脳されていたのです。

と見せかけて、他の子ども達を助けるために演技をしていたのです。

盛りすぎでは???

そのあと、見た目的にもめちゃくちゃ可愛くなった幽が兄のザキラにぼろくそに言われたり、バケツマンと幸せに暮らしたりします。

自己犠牲型の薄幸美少女が痛めつけられる姿と恋人と幸せそうに暮らす姿同時に見たらそりゃおかしくなるわ。


あと恋人同士の敵キャラでリッチとシズカっていう二人が出てくるんですけど、この二人は最後、心中自爆します。

作者はカップルに恨みでもあんの?


もうこれだけでお腹いっぱいなんですけど、この作品にはもう一人、忘れてはならない存在が。

元祖ラスボスキャラからメインヒロイン♂の座を獲得した主人公の親友であり最高のライバル、白凰です。

自分を庇って母が死んでしまい、勝利のみを追求する冷酷な性格だった白凰は、勝舞との出会いにより元の明るく優しい少年に戻ります。

しかしその後ザキラの手により、洗脳されたり記憶抜かれたり幼児退行したり闇堕ちしたり元に戻ったり……。


いや盛りすぎでは??? 

大丈夫?一人でいくつの業背負ってんの??



・推理の星くん

安心してください、まともな性癖ですよ!

性癖というか、恋愛感情のない男女の組み合わせが好きになったきっかけの漫画です。

星形ハゲが目印の少年、天童星くんが数々の謎を解決していくミステリー漫画。

推理は得意だけど勉強が苦手な星くんと、星くんをサポートする月子が数々の事件に挑んでいきます。

も~この二人の相性が素晴らしい。

ツッコミからサポートまでこなす月子ちゃんと、抜群の推理力を発揮するもののわりとポンコツな星くん。

互いにないところを補い合ってるんですよね。


で、性癖の話。

『推理の星くん』はトリックスター編とクラウディア編に分かれているのですが、クラウディア編でそれはきました。

天才犬ライデンです。そう、犬。ワンちゃん。


以下、ネタバレ。





ライデンは飼い主の少女、クラウディアを助けるために事件を追っていたのですが、その黒幕はなんとクラウディア本人。

せ、切ねぇ~~~!!!

人語を理解する天才犬が、飼い主の少女を懸命に助けようとするも裏切られた、という展開になるわけです。

もちろんここら辺の理由はいろいろあるのですが、当初は生意気だったライデンのことが可哀想で仕方なかった。二人で幸せになれよ(なります)。

しかもクラウディアと月子は瓜二つなので、心なしか月子には甘い。

星くんのことは最初は馬鹿にしていたのですが、話が進むにつれてよき相棒となります。

相棒にもいろんな形があるんだよって、ドラえもんで学んだはずなのにな……そのとき気付いちゃったよ……。


ちなみにもう一人、レインという少年キャラがいたのですが、彼も凄かった。

強運の持ち主で、推理が題材のミステリー漫画なのにトリックとか一切なく運だけで勝ち続けます。

そういうのもありなのか!ありなんです!

ロシアンルーレットでは星くんに推理で敗北するんですけど、自ら毒入り紅茶を飲む潔さ。

限りなくフェアな姿勢を崩さない超強運な少年。それがレインです。

あと子どもなのに何かめちゃくちゃスマートだし紳士。

そりゃ好きになるわ。

突然クラウディアの双子の兄だって情報が暴露されるのですが、さらっと流されます。

あまりにさらっと流されたから冗談かと思った。マジでした。


以上となります。


思い出しながら書いてるので、もしかしたら間違ってるかもしれないです。どうだろ。

今の子ども達もコロコロで性癖開拓されてるんですかね。


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