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カフェで紅茶を楽しもう!「紅茶」「中国茶」「緑茶」どう違う?


カフェで飲むもの、といえば真っ先に浮かぶのはコーヒーですが「コーヒーは苦手・・・」という方も多いように感じます。当たり前ですが、カフェを楽しむのに絶対にコーヒーを飲まないといけない、なんて法律はありません!今回と次回はコーヒーが少し苦手な方の為に、紅茶について書いていきたいと思います。

1.「紅茶」、「中国茶」、「緑茶」の違い

そもそも「紅茶」とは何か、ご説明したいと思います。まず紅茶の茶葉の原料は、ツバキ化の常緑樹である「茶の木」です。新芽から若葉、くきなどから紅茶が作られますが、実は緑茶や中国茶も同じ木が原料となります。(写真提供:フォトACさん)

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この茶葉を乾燥させたり発酵させたりして作ります。そしてこの茶葉をどの程度「発酵」させるかによって、紅茶になるか、緑茶になるか、中国茶になるか決まるのです。それぞれの特徴を書いていきます!

(1)紅茶
いわゆる「発酵茶」です。強発酵茶とも呼ばれ、摘んだ生葉を完全に発酵させたもの。時間をかけて発酵させることで、茶の色が褐色に変化(日本名「紅」茶の由来です!)するほか、コクや渋みを感じる味わい、そしてフルーツや花を思わせる豊かな香りが生まれます。

(2)中国茶
発酵の途中で加熱し、発酵を止めたもの。「半発酵茶」とも言われます。茶葉の色は紅茶と緑茶と中間で、味や香り、水色は発酵度合によってさまざまです。代表的なところでいうとウーロン茶や鉄観音茶があげられます。

(3)緑茶
茶葉を摘んだ後すぐに蒸したり炒ったりして、発酵をさせないお茶です。「不発酵茶」とも言われます。いわゆる日本茶もこれに分類されます。さわやかな香りや渋み、甘みを感じます。

お茶の種類

このように茶葉は発酵が進むにつれて緑から茶色、褐色へと色が変わり、発酵の具合によって渋みや苦み、甘みのバランスが変わってきます。そのために多様な味わいと香りが生まれるわけです。

2.茶葉の違い

前項でご説明した「茶の木」ですが、学名を「カメリア・シネンシス」といい、温暖で熱帯の地域で栽培されており、大きく「アッサム種」「中国種」に分かれるので、ここでは茶葉の違いについてご説明します。

茶葉の違い


アッサム種は19世紀にインドのアッサム地方で発見され、渋み成分であるタンニンを多く含むことから濃厚な味わいの紅茶に適しているといわれます。またアッサム種は中国種に比べて肉厚で大量生産にも向いており、紅茶の大量生産に大きな影響を与えました。
一方中国種は、中国の雲南省が原産。標高の高い冷涼な地域で栽培されます。タンニンが少なく緑茶向きですが、最近では日本でも中国種の茶葉を使用した紅茶(和紅茶)が作られるようになりました。ちなみに和紅茶については次回詳しく書きたいと思います!

アッサム種と中国種は見た目や性質が異なりますが、相互に交配は可能でそのため様々な品種が栽培され、質の高い紅茶が生まれています。


3.世界3大紅茶を試してみよう!

紅茶の基礎知識を知っていただいたところで、カフェで早速飲んでいただきたいなと思います。そこで「何から飲もうか?」というわけですが、まずは「世界3大紅茶」から始めてみてはいかがでしょうか?この3種は様々なブレンドティーのベースにもなる個性豊かな紅茶です。味と香りの特徴をつかんでおけば、ブレンドティーをオーダーする時にも応用できると思います。早速ご紹介していきます!

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(1) ダージリン
インドで獲れる最高級の紅茶で「紅茶のシャンパン」ともいわれます。カフェの紅茶メニューの筆頭にも、このダージリンが載っていることが多いように思います。茶葉の収穫時期によって味わいが異なり、緑の葉が多く、さわやかな香りのファーストフラッシュ(3~4月、一番摘み)、味わい、フルーティーな香りが成熟したセカンドフラッシュ(5~6月、二番摘み)、円熟味のある穏やかな味わいのオータムナル(秋摘み)があります。インドの北東部、ブータン、ネパール、バングラディシュに囲まれた地域で、標高500~2000メートルの高地で栽培されています。

(2) ウバ
バラをイメージさせるような甘い香りが特徴的な紅茶です。この香りのグレードによって、紅茶の価格も変わっていきます。特に最高級のウバ茶が出回るのは7~9月ごろ。メンソール系の爽やかな香りが特徴で、水色は濃い紅色でミルクティーに向いているので、特にイギリスでは人気の茶葉です。スリランカの中央にある山脈の東側、標高1000~1600メートルの高地で栽培されます。標高によって区分されるスリランカの紅茶のうち、一番高い層にハイグロウンティーを生産する産地のひとつです。

(3) キームン
中国でごくわずかだけ作られている稀少な紅茶です。「キーマン」「キームン」と呼ばれることもあります。東洋的なお香のようなスモーキーな香りで渋みは少な目。ですが最良品ともなるとスモーキーな香りは薄れ、ランやバラのような香りにリンゴの甘みが加わったような華やかなテイストが現れます。稀少な紅茶なので、どこかで出会ったらぜひ一度試してみて下さい。私は過去一度だけ飲んだことがありますが、紅茶の概念が変わるような気品のある味でした!1年のうち200日は雨が降るといわれる、亜熱帯気候に属する中国南東部の内陸部、祁門県で作られます。

いかがでしたでしょうか?カフェのメインメニューに紅茶を据えるお店は比較的少ないですが、コーヒーが苦手、というお客様の為に紅茶を扱うお店はかなりあります。ぜひ一度試してみてくださいね!読んでいただきありがとうございました!

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