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6/4 第16節 浦和レッズvs鹿島アントラーズ レビュー

こんにちは!切り返して左足です。今回は6/4に行われたJ1リーグ第16節浦和レッズvs鹿島アントラーズ戦をレビューしていきたいと思います。

対戦前のチーム状況

浦和レッズ

7連戦真っ最中の浦和レッズは前節ホームでサンフレッチェ広島に試合終了間際の伊藤敦樹選手の得点で2-1で逆転勝利。白熱した上位対決を制したレッズの試合巧者ぶりが見れた一戦となった。順位の上で見ても過密日程の中で勝ち点を得ることができるかが重要な試合となった。

鹿島アントラーズ

対して鹿島アントラーズは4/23のアルビレックス新潟戦以降、公式戦8試合負け無しという状況で好調なチームと言える。鹿島も順位を上げ、優勝争いに加わっていく上でも決して落とせない試合である。

そして、なんと言っても「赤」を懸けた両チームとも絶対に負けられない試合だ。

ここからは敬称を省略させていただきます。

スタメン

浦和は前節から3人の変更。後ろの並びに変わりはないがボランチに安居が起用された。対して鹿島は佐野海舟がスタメンに復帰。左サイドに樋口が入った。

1st Half

想像していたよりも丁寧な繋ぎを見せた鹿島のビルドアップ

 私が観ている中で最初に気になったのは、鹿島が丁寧にビルドアップをしてきたことである。鹿島の特徴として鈴木優磨を起点にし、ラフなロングボールを蹴ってくる印象があった。しかし、鹿島は自CBの間にピトゥカが落ちてきてビルドアップに参加したりするシーンが多く見られた。浦和戦で見られた鹿島のビルドアップの特徴は以下のようなものであったと考える。

ピトゥカが両CBの間に落ちてボールを受けにくる。鹿島のビルドアップのシーン

このビルドアップを見ていくと、4-4-2のダイヤモンドのような形になっていることが分かる。(時にはフラットになっているシーンもある。)鹿島の中盤(ピトゥカ以外)はポジションが流動的であった。そして基本的に両サイドバックは高い位置を取り、開けたスペースにボランチやサイドハーフが間で受けるシーンも多く見られ、基本的にサイドでアイソレーションの場面を作るとSBに攻撃の役割を任せサイドハーフの選手はあまり関わりにいかない印象もあった。特に樋口は捕まえにくかったように感じる。

浦和ゴールキック時には安居(岩尾)の位置は佐野海舟が監視している印象も持った。

前半序盤の浦和のシステムの変更


 次に、浦和のシステム変更について。前半10分頃、関根とリンセンの位置が変わる前のプレーで鹿島のビルドアップに対してリンセンが飛び込んでしまい、右サイドを崩され名古にシュートまで持っていかれるシーンがあった。このシーンを境にポジションが入れ替わったのだ。

要因としては、守備のタスクに関してリンセンでは難しいと判断したからではないかと考える。守備時にサイドハーフがかわされてしまうと後手を踏んでしまいチャンスを与えてしまう。

この配置の変更のメリットとしては守備のタスクを関根が補えるとも言える、しかし、攻撃の場面ではボールを奪ってから収める役のトップ下がいなくなってしまうため前半は、トランジションでのチャンスが見られたがビルドアップからの形はあまり見られなかったように感じる。

関根がサイドに流れてからは、明本が高い位置を取り関根が内側を撮るシーンも増えたと感じる。前半、押し込んだ流れからポケットを取るシーンもあったので連携の良さが見れた。

前半に見られなかった浦和の狙い

 前半に見られなかった浦和の狙いとして、伊藤敦樹が前向きでプレーするシーンが少なかったことがあるのではないかと考える。そして、酒井宏樹がボールを持った場面で下記のような動きが前半は少なかったと思う。

前半にはあまり見れなかった動き。数回はこの形を作り出そうとしたシーンはあったが良い形で敦樹に入ることは少なかった。

鈴木優磨に納めさせなかったCBの働き

 ゲーム全体で感じたのはショルツ、マリウスが鈴木優磨に仕事をさせなかったことだ。これは、本当に素晴らしい仕事をしたと言えると思う。楔のパスに対しても納めさせず攻撃の起点を作らせなかった。浦和両CBの働きが無ければ良い形を作らせていたかもしれない。

2nd Half

舵取り役岩尾の投入

後半はリンセンに変わって岩尾が投入された。↓後半開始時のメンバー

後半は、岩尾が入ったことで安居を一列前に配置した。

岩尾の投入によってCBとのビルドアップに参加する機会が増えたことで、ボランチを経由してサイドに散らすシーンが増えたように感じる。ボランチのサポート役がいたことで伊藤敦樹も前に出るシーンが増えた。しかし、サイドの崩しでは疲労もあってかパスミスするシーンが目立った。

鹿島のメンバー変更の意図

 鹿島は垣田に変えて土居、名古に変えて仲間が投入された。垣田、名古両選手とも前半から運動量豊富に戦っていた印象だ。

垣田は、意図的に裏への動き出しを狙っていたこと、名古は4-4-2のダイヤモンドのトップ下の位置に入ったり守備時には明本や関根とのマッチアップもあったため、運動量が増えたと考えられる。

土居が投入されたこと鈴木優磨との役割が変わり、楔のパスの起点になっていたが垣田のようにボールをキープするよりもワンタッチではたいたりするシーンが多くタイプの違うFWが入ったことで対応が難しくなるかと思ったが浦和のCBは一貫して素晴らしい守備を行った。鹿島は怪我で知念を欠いた今、各ポジションで気の利く土居の存在は大きいかもしれない。

65分以降の両チームの配置

浦和は65分から78分までの布陣。鹿島は60分から73分までの布陣。

浦和はホセカンテ、モーベルグを投入し攻撃のコマをリフレッシュさせた。モーベルグをそのまま左で使ったのは大久保の良さを生かしたかったからだろう。大久保は個人で剥がせる能力があるのでスコルジャはそのまま右で起用したのだと考える。

そして、前線の陣容がホセカンテと安居になったため鹿島のビルドアップ時に参加するために落ちてきたピトゥカを消しながら2人でプレスができたため鹿島はあまりスムーズなビルドアップが行えなかったと考えられる。


試合終了時のメンバー

浦和は左サイドの陣容を変え、攻撃の活性化を図った。やはり、荻原と明本のコンビネーションは良いと感じた。しかし、モーベルグを左に配置したが守備の軽さが目立ち簡単にクロスを上げさせていた。サイドハーフの守備はとても重要であると感じ、守備もできる選手が求められると考える。

鹿島は、アルトゥールカイキが2トップの一角に入り土居はボランチに落ちた。アルトゥールカイキは前線のターゲットにできるため終盤は簡単に長いボールを放り込む場面も見られた。

まとめ

結果、試合は0-0に終わったが上位対決に相応しいとてもしまった試合になった。試合後のスコルジャ監督のコメントでは、「後半はゲームをコントロールできた。」とあったやはり岩尾の投入は大きかったと思う。中央のバランスを保つことができた。しかし、攻撃面に関してはもう少し工夫がほしいところである。

今回はJリーグ第16節浦和レッズvs鹿島アントラーズをレビューしていきました。今後も試合に関して自分の考えを書いていければと思っているのでいいねよろしくお願いいたします。

では今回はこの辺で…we are reds!




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