シャニPから見たVtuberの配信について

※この文章はあくまで私一個人の意見です。シャニPの総意として書いている訳ではないことを念頭に置いて読んでいただけると幸いです。

1,前提

 シャニPとは「アイドルマスターシャイニーカラーズ」というゲームの「プロデューサー(プレイしている人)」の略称であり通称である。また、『シャニPとして』この文章を書くため「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の方に強く焦点を当てた記事となる。また、にじさんじ及びホロライブ両者についても書くが対立煽りを行うための記事では一切ない

2,感謝とその理由

 私はにじさんじ、ホロライブ両者の配信者に感謝をしている。ホロライブの騒動を知っている方にとっては、無許諾配信を行っていたのに感謝しているのか? と思われるだろうが、そのうえで感謝している。(もちろん、無許諾配信を肯定するわけでは一切ない。)ホロライブはガシャ配信がほとんどであってゲームの根幹であるプロデュースパートを行っていないのにもかかわらず感謝しているのか? と問われてもそうだと答える。それにはきちんと理由がある。

 その理由は、単純にシャニマスを多くの人が認知してくれた、からである。私はシャニPの一人としてこの二年間(シャニマスの案件配信を行った月ノ美兎さんのシャニマス初回配信は4月17日、追随して多くのVtuberが配信を始めた記憶がある)忸怩たる思いをずっと抱え続けてきた。それは好きなものがある人ならば誰もが抱く願いであると思う。触れてくれれば、これが面白いものだと理解してくれるはずなのに。触れてくれれば、触れてくれさえすれば。その単純で困難な願いが、叶ったからだ。だからこそ、私はホロライブの配信者にも感謝をしている。

3,経験からのシャニマスの歴史

 何でコイツは感謝しているのか。アイドルマスター(アイマス)だろ? 知名度なんてVtuberより圧倒的に高いんじゃないか? と思う人もいるだろう。アイマスという名前ならおそらくそのはずだ。圧倒的な知名度を誇り、莫大なファンを抱えるコンテンツだ。けれど、私が知ってほしかったのはアイマスではなくシャニマスで、シャニマスは(少なくとも私が知る限りでは)知名度は低かった。

 シャニマスはそれこそ天下のアイマスの完全新規シリーズとして、鳴り物入りでデビューした。公式サイトのキャラ紹介も素晴らしく、悪くてヒット、普通で大ヒットだと誰もが信じて疑わなかった。高い期待に比例して、まとめサイトもリリース前に数多くオープンした。それが一か月後にはお通夜と化していた。まとめサイトは続々と閉鎖し、攻略wikiは阿鼻叫喚の地獄絵図。シャニP同士の雑談所では毎日引退者が続出し、プレイしている人間にさえ一年続くかどうか真剣に危ぶまれる。そんな悲惨な状況は単純にゲームに問題があったからだ。

 1プレイに30分近くかかるにもかかわらず、それが一瞬でおじゃんになるような旧態依然としたゲームシステム、最初のイベントでは現状ほぼ不可能な達成条件を平然と設定し、育成しなければ話にならないのにそもそも育成アイテムの入手性が壊滅的。プレイを楽にするアイテムは入手性に難がある上に効果も微小。当時の状況を再現すると、Q勝てません、どうすれば良いですか? A祈れ。このQ&Aはふざけているわけではなく、誰も攻略法が分からなかったため祈れとしか言えなかったのだ。

 ただ、この二年間でそのゲーム性も幾分か改善された。依然合わない人は多く居るだろうけれども、受け入れてくれる人も多く居るだろう。何より、イラストとシナリオは最高に良いのだから、総合的に考えたら継続してプレイしてくれる人も全然いてもおかしくない――。しかし、新規は増えない。増えたとしても続かない。(一周年で増えた新規が半年で半減した事実がある)運営も何か考えてはくれているんだろうが、二周年もこのままでは一周年の二の舞になるんではないか――。

4,終わりに

 Vtuberの配信はそんな杞憂を打ち払い、今までシャニマスを知らない人たちにシャニマスを認知させてくれた。シャニマスのアクティブ数は昨年と比べて二倍近くになっている。運営の努力が一番であると思うが、Vtuberの配信もその一助となっていると私は思う。だからこそ、Vtuberに、特に月ノ美兎さんに。改めて感謝したい。ありがとう。そして言わせてもらおう、シャニマスは良いぞ。

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