ラジオドラマ脚本036

画像1

タイトル【楽しい団らんの作り方】
登場人物:お父さんー真理
     小学校4年生の娘—弥勒

(N)とある地方都市の小さなスーパーの惣菜売場。お父さんと娘の話し声

弥勒「あっ! ねぇ、あれって、まだ、食べれるよね? お父さん!」
真理「そうだね。まだまだ、食べれるね。」
弥勒「なんで、すてちゃうの?」
真理「なんでだろう?」
弥勒「たべるとおなかいたくなるから?」
真理「食べれない事はない思うよ。」
弥勒「じゃ、たべれるのに。すてちゃうんだ。もったいないね。」

(N)スーパーの店員が、惣菜を回収して行く。弥勒が、また、父親に自分の疑問をぶつける。
弥勒「ここは、いつでも、たべものがいっぱいあるよね。すてるほど、あるよね。おとうさん!」
真理「おっ!弥勒するどいな!なんで、いっぱいあるんだろう?」
弥勒「うーーーん?」

(N)弥勒の困った顔

真理「ご飯をいっぱい食べたいと思った時にお店に行って、ご飯がなかったら、ミクロどんな気持ちになる?」
弥勒「うーん、かなしいきもちになるな?」
真理「悲しい気持ちは、弥勒だろ?」
弥勒「あっ!おみせのひとがこまる!」
真理「なんで、こまるんだ?」
弥勒「ほしいひとがいっぱいきたのに、ご飯がないともうからないからだ!」

(N)弥勒、得意げな微笑みを向ける。


真理「そう、売れる時にご飯がないと、お店儲らないよね。だから、いっぱい作るんだよ。」

(N)鼻が高くなって満面の微笑み。

真理「でも、スーパーで見た通り捨てられるのがいまの現状だよ。さて、弥勒が言ったもったいないの精神を発揮するには?」

(N)弥勒、どうしたらいいか?呆然とする。

真理「学校の友達で、夕食を一人で食べいる子は?いないかな?」

画像2

(N)よく考えるミロク。

弥勒「なんにんかいるよ。」
真理「その子たちは、一人でご飯寂しいよね。さて、弥勒、考えろ!」
弥勒「そうだ!ごはんはたのしいんだよ!」
真理「すてられるご飯を集めて、一人で食べてるクラスメートと、夕食を一緒に食べるのはどう?楽しくないかい?」
弥勒「たのしいかも!さみしいクラスメートもたのしいよね。きっと!おとうさん!」

【完了】

※無断転載を禁じる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?