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今も思い出す?成し遂げても癒えない喪失/映画『ソーシャル・ネットワーク』感想

同僚のすすめで『ソーシャル・ネットワーク』を見ました。初見。

大学生のマーク・ザッカーバーグが、付き合っていた彼女にフラれます。そこで「彼女を見返したい」と一念発起、親友のエドゥアルド・サベリンと「Facebook」を作り、成り上がっていく話です。

「Facebook」が順調に伸びていく一方、マークとサベリンの歯車がズレていくさまが印象的でした。

怪物じみたSNS「Facebook」を作った一方で、マークの人間らしいふるまいがすてきです。リリース時に祈る姿(寝てるだけかもしれない)、元カノに友だち申請して何度もブラウザを更新する姿、愛らしいです。マークは、自分の気持ちを偽らない、素直な人でした。

自分が特に好きなシーンは、騒がしい店内、マークに「(失恋を)今も思い出す?」と聞かれ「いや」と答えるショーン・パーカー。口では否定しますが、表情は、今も思い出しているように見えます。どれだけ成し遂げても、癒えることはないようでした。
そして後の、100万人突破パーティの間近、サベリンから「窓に書いたアルゴリズム覚えてる?」と聞かれ「ああ」と答えるマーク。うわべだけになってしまった友情を、確かめ合うさまが切ないです。


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