明日はもっと良くなる
桜も散った春なのに、朝は寒くて福島では雪が舞ったという。
それでも関東では日中は暖かく晴れて、一時はTシャツでも過ごせるくらいになった。風は南よりに変わっていた。
夕方になると再び冷えて、寒気はそう簡単には去ってくれいないようだ。
暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながら春を迎えるのが通例だから、寒かろうが暖かろうが取り立てて言うことではない。それでも、春を象徴する桜が過ぎてからここまで冷え込むのはあまり記憶にない。
気温によって家の中の飼い猫のいる位置が変わる。
冬は人の温もりを求めて近くに寄って来るが、暖かくなると距離を取るようになって、近づこうものなら離れていく。
午前中寒かった今日のような日は、日当たりの良い場所で眠りこけていて、本当に気持ちよさそうだ。
つまり、猫のいる位置で気温が分かる(もちろん自分の体感で分かるが)。
暑い時に近づかれると鬱陶しいのは人間も同じ。
満員電車などは最たるもので、ここしばらくはコロナ禍で空いた電車に慣れてしまったから、あの蒸した満員電車が復活するのかと思うと、夏までまだ遠い今の段階から考えるだけで恐ろしい。
そもそも暑いだ寒いだ言えるのは、季節の移り変わりがあるからで、年中安定した気温の地域では無縁のことだろう。ともするとアメリカ西海岸のような年中温暖な気候に憧れたりするが、それはそれで味気無いということになりそうだ。
雪も桜も紅葉も無かったら、風情もへったくれもない。
だから私は思う。
日本に生まれて良かったと。
日本で暮らせて良かったと。
今日は統一地方選挙。
いまひとつ盛り上がりに欠けると思ったのは私だけだろうか。
いまや衰退途上国となってしまった日本。
このままでは、世界の中でずぶずぶと埋もれてしまう。
中国よりも東南アジアよりも給与水準が低くて、未だに安さこそ正義という価値観の日本は、将来への夢や希望と引き換えに安っぽさを手に入れてしまった。
気候だけではなく、政治でも暮らしでも財政でも給料でも、いろんな意味で日本に生まれ、日本で暮らせて良かったと思いたい。
明日はきっともっと良くなるはずだから。
おわり
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