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スマートトレーナー wahoo KICKR を買ってみた 

 日常的な運動を習慣づけたいが、VRでのフィットネスで飛んでくるものをパンチするのには少々飽きたし、効果的な有酸素運動になっているように思えない。だからと言って冬の外を走るのは寒すぎるし鈍った体には負荷が高すぎる。
 エアロバイクは長らく使わなかったら壊れていたし、さすがにランニングマシンを置くスペースは無い。
 何か良いものがないものか。

 見つけてしまった。というか、その存在を知ってはいたが無縁だと思っていたのだ。
 見つけたそれはスマート(バイク)トレーナーというもの。何でもスマートと言えばよいというコンセプトなのか知らないが、名前を聞いても何のトレーナーか分からぬという人のために教えてあげよう。要するにスマートトレーナーとは、自転車を取り付けてエアロバイク化する装置だ。自転車と言ってもママチャリじゃ無い。ロードバイクだ。ロードバイクという言い方も洒落臭いがまぁ良い。門外漢が四の五の言うことではなかろう。

スマートトレーナーとは

 ロードバイクというのは大概タイヤが外せる。タイヤじゃなくてホイールと呼んだ方が良いのだろう。とにかくロードバイクの後輪を外してからスマートトレーナーとやらにガチャンと取り付けてやる。すると後輪の代わりにスマートトレーナーの重しみたいな物がくるくる回って、あたかも自転車に乗っているかの如く錯覚させる装置というわけだ。
 な〜んだそんな程度かと思うだろう。しかしだ、スマートトレーナーにはセンサーが付いていて、漕ぐパワーやペダルの回転数を送信できる。   Bluetooth等の無線でPCやタブレットに接続出来る。そして、アプリ内のコースを走るとそのコース内の斜度に合わせてスマートトレーナー側の負荷が変わる。アプリ内では私などの素人が遠く及ばないレベルの猛者が参加するレースも開かれている。
 何か凄そうに思えてくるだろ。

使う自転車をどうするか問題

 スマートトレーナーで利用する自転車は一般的にはロードバイクだ。つまり舗装路を速く走るために作られた自転車。ドロップハンドルのあれだ。
 そんな自転車じゃあ買い物に行けないじゃないかって? その通り。買物にはママチャリで行って下さい。そう言って他の自転車を見下すような自転車ですよロードバイクは。お値段もそれなりです。

 で、自転車を持っていない私がどうやって自転車を調達するのか。それは簡単だ。息子のを借りパクする作戦なのだ。いや、パクるかどうかは別として、買ったは良いがあまり乗らずに放置されている息子のロードバイクを使ってあげなければ可哀想じゃないかと気づいたのだ。

どのスマートトレーナーにするか

 どうせいつまで続くか分からないのだから高価なスマートトレーナーは必要ない。もちろんそう思った。Youtubeやネットのレビューを見まくって、そして比較的安い10万円程のモデルをネットショップのカートに入れた。
 そこで改めてYoutubeを見たのが間違いだった。
 気になってはいたが高すぎると諦めていたwahoo社のKICKRというモデルが新しいバージョンになってWiFiに対応したという動画だった。新しい機能に弱い私は一瞬にして心変わりしてネット上を漁った。ニューバージョンを販売している店舗は少なく、やはり高額だ。その中で2店舗だけかなり安く販売しているのを発見してポチってしまった。

いざ組み立て、というかセッティング

 年末に届いてすぐにセッティングした。
 というか届いたダンボール箱が鬼重くて、玄関で箱から出して設置予定の2階に持って行った。
 組み立てという程のものではなく、説明書も日本語だし、利用する自転車のハブの幅は130mmと標準的なものだったので、ほぼ箱出しそのままの状態でガチャンと接続出来た。
 Kickrとは別に、心拍数を測るためのwahooのハートレートセンサーも購入した(が、届いたのが全く動かなかったのですぐに返品して書い直した)。
 KICKRにはもともと11-28Tの11段のスプロケットが付属しているが、変速機に何か不具合を起こしたりしたらさすがに悪いと思ったので、息子の自転車についているシマノのスプロケットと同じものを購入して付け替えた。付け替えるために色々と工具も買った。メンテナンス用のチェーンクリーナーやチェーン用のオイルも買った。専用のマットも買った。つまり何だかんだ結構な出費になった。
 スマートトレーナーを接続するのはiPadを使おうとの考えもあったが、家にあったiPadは古すぎて対応していなかった。そこで余っているPCを、これまた余っていたモニターとモニターアームを利用して接続、セッティングした。キーボードとかトラックボールを乗せる台も即席で作った(家にあったベニヤ板をモニターアームのVESAマウントにネジ止めしただけ)。
 PCにはこれまた余っていたBlutooth受信器を取り付けた。

KICKRに自転車を取り付けてみた(左)、キーボード台を作ってみた(右)

使うアプリと使用感

 アプリは定番のZwiftをインストール。wahooXもお試しインストールした。wahooXはトレーニングメニューを作ってくれるようなので、ひとまずこちらで脚ならしをしようと思った。試用期間は14日間だ。
 予想通り我が脚の鈍り具合は半端なく、ペダルの回転数を上げるとすぐに心拍数が上がってしまう。普段つけているスマートウォッチの脈拍数では見たことが無いレベルの心拍数だ。
 心配になって年齢別の最大心拍数をネットで調べると「220ー年齢」と書かれていた。まずい、ギリギリのラインだ。まぁこれを超えたら即死という訳ではなかろうが、無理はいけない。少しずつやろう。
 逆に言えば、効果があるということか。
 アプリを起動後は、スマートトレーナーやハートレートセンサーとリンクさせる必要がある。リンクするまでに少しペダルを回してやる必要がある。リンクさえすれば後は走るだけ。何も難しいことはない。
 まだZwiftは殆ど使っていないので良く分からない。

 どこかの記事に、本体に電源スイッチが無いのがデメリットと書いてあったが、私は個別の口ごとに電源スイッチが付いている電源タップを使用しているので問題ない。

メリットとデメリット

 数日使ってみたが、これは予想以上に効果がありそうだ。
 冬でも汗だくになる。水の補給も大切だ。むしろ夏は冷房を付けたとしても暑すぎて出来ないかも知れないと思うくらいだ。

 メリットは家に居ながらにしてサイクリング、というか本格的なトレーニングが出来るということ。画面を見ながら漕ぐだけでは飽きそうだと思うかもしれないが、ネットを通じて世界中の人が同じトラックを走っていて、そうなると負けてなるものかと思ったりしてしまうものだ。
 外を走るのに適した季節は案外限られているので、屋内でもトレーニング出来るのは良いだろう。

 デメリットは、一般的には音と振動だろうか。しかし思った程ではないし、一日中漕いでることは無いと思うので、共同住宅でもまずまず使えるのではないか(近隣住民にもよるが)。
 そして、これは私の場合だけに当てはまるデメリットだと思うが、もはや自分のロードバイクが欲しくなってきていることだ。花粉症の季節が終わったら考えてみようかとも思うが、そこまで待てない気がしている。これは財布にとって大きなデメリットだろう。

おわり

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