続・とある私の話
1つ前の投稿の続きになります。
(長文になります、ご覚悟を!)
前回は大学と並行して声優養成所に通い、途中で専門学校に入り、そこでゲームアプリの役を1ついただいたことをお話ししたかと思います。
収録したのは2月末か3月で、その頃って専門学校の1年を終えるタイミングだったんですよね。週一の週末コースだったので、1年で専門学校は終わりです。
ってタイミングであるのがオーディション
事務所のオーディションをめちゃくちゃ受けました。ただ、1つ行きたいところは決まっていて
私は声優だけでなく、ナレーションもめちゃくちゃやりたかったのですが、行きたいところはナレーターさんも多く在籍する事務所で目標の先輩が数多くいらっしゃるところでした。
ここは入所が決まれば、蹴ることができなかったので、正式に入ることが決まってからは、別のオーディションは受けませんでした。
4月で約220人程入所して、半期経過後のオーディションで10人程度に絞られます。
そのため、入所してからはもう今までにないくらい必死に反復練習して何度も何度も声を録音しては聴いてを繰り返しました。
半期経過後、オーディション一次審査
課題ナレーションの1つの単語のイントネーションを、後からクラスの子と話した時に間違えていたことに気づき、もう終わったとダメだったと絶望的展開しか考えられず号泣。
自分の安易なミスで、道を閉ざしてしまったと思いました。
そして1週間後
家に届いた封筒、期待せず、封を開けて折りたたまれた紙を開く、と
一次審査合格通知が入っていました。
信じられず、とてもじゃないけれど本当に信じられず親に報告し、友人に報告しました。とにかく舞い上がっていました。
ただ、 ひとしきり喜んで冷静になったあと、今度はなんとしてでも乗り越えなければならない壁と、まだ見ぬ二次審査という未知のものへのプレッシャーと恐怖で、今どんな行動をすべきなのか分からず
というか、今何かをして何が変わるか、あと何を変えたらいいのか分からず、毎日グルグル不安とプレッシャーを抱えて当日を迎えてしまい
当日の周りの人たちの圧倒的な表現と自己PRに怯んでしまいました。
それでも自分で考えてきたものは出すしかない。
もう緊張しすぎて記憶はほぼないけれど私なりに必死に必死に自分の時間を使って、それでも負けないと奮い立たせて台本を読み自己PRをしました。
結果、二次審査は不合格。
後悔しました。
二次審査までの私は、残りの少ない時間、無駄にできない時間、何をすれば確実に審査を突破出来るのかがとにかく知りたくて、間違ったことはしたくなくて、モヤモヤした思いを見ないようにしながら二次審査を迎えて、結果落ちました。
自分に負けたんだなと思いました。
どこかで、受かるわきゃないと思ってる自分もいました。
それもきっと不合格を引き寄せてたのかなと、そんな気もします。
もちろん、実力不足や自己PRの出来も足らなかったとは思いますが、
気持ちでは強がって強がって、
必死に「弱気になってはいけないんだ」と奮い立たせていきましたが
本心は、「上手くいったとしても、結局自分は…(受からないだろう)」
という部分がどうしてもあったんだと思います。
というような、そんな思いもあり
審査に落ちて絶望し、それでもここで演技や声の仕事の道へ歩くのを止めたくなくて
友達が誘ってくれた劇団に入ることになり何年か舞台を経験させていただきました。
その中で、チケットノルマだったり、アマチュア世界の舞台がどんな風に興行を成り立たせているのかを知り
なんとなく、違和感を感じ始めました。
お金と人のいない劇団を助っ人するような目的で呼ばれている…という感覚になり始めました。
ましてや、アマチュア舞台界隈のお客さんは、お友達、家族、バイト先の人、共に学んだ専門、養成所の同期で構成されていると言っても過言ではありません。
ファン、が存在するというより
その人と関わりを持っていた人たちがお客として来てくれるというもの。
そんなに興味はないなって舞台へも行ったりするわけですよ。その人を応援してるよってアピールの為に。
「これはきっと続けてもここから新しい展開は見込めない」と思い見切りをつけて
今はフリーランスでございます笑
それから有難いことにご縁をいただき、業界の仕組みや業界の今後の流れを教えていただける方に沢山会わせていただいて
事務所や劇団に入らなければ表現活動が出来ないという認識は、自分をないがしろにしてしまう可能性があるということを知りました。
もちろん事務所に入れば、お仕事をもらえる可能性はゼロではないし(大半の人はゼロに近いけれど)売り出してくれる可能性もゼロではありません。
が、
まず、お金儲けの為に事務所は売りだそうとするので
やりたくないこともやらないといけないし
売り出したくない方面で売り出されることも多くあります。
そもそも、まずは売れないと、お給料が満足にもらえないから生きていけなくなってしまいます。
ご飯を食べなければ栄養失調になるし、役者や声優なんて一番大事にしなくてはいけないのは健康なはず。休めばすぐに信頼が落ち「コイツはまた休むかもしれない」と思われ次の仕事には繋がりません。
そこでバイトをしたりすると、今度は練習や体づくりや本読みに使う時間が削られてしまう。
最終的に生きる為に、ご飯を食べる為に声優をやらなければ…
ってそうじゃないんですよ。
表現したいことや伝えたいことを自分を通して伝えたいから声優目指してるはずですから。
生きていく為の手段として選んでしまうと目的がブレてしまうんですよ。
だから、私は、フリーランスで
ゆっくりでも自分の満足いくものを提供して
声優をやろうと決めました。
目的は売れることではないし
有名になることでもないです。
売れるも有名になるのもそれに越したことはないのかもしれませんが、それはあくまで自分をないがしろにしない上での話で
ただ、ひたすらに
私は書かれた文字を読むのが好きで
声で表現することが好きで
少しでも、1人でも聴いていただけたら
もうそれで嬉しいんです。
それが私にとって幸せなんです。
だからやるんです。
ただそれだけです。
これからも、声を使ってやりたいことを
私が面白い、楽しい、素敵だと思うことを
ひたすらにやっていきたいと思います。
めちゃくちゃ長くなった文章を
ここまでお読みいただきありがとうございました!そんな貴方に幸あれ!₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜ ₎₎
たまに、twitterに乗せるnanaで歌ったり声真似したりセリフ言ったりしておりますので良かったら聴いてくださいね(^○^)
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