プログラミング教育の基盤となる国語科教育① プログラミング的思考とは

プログラミング教育の詳細については「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」(以下「手引き」とします)をお読みください(これは令和2年に文部科学省から発行されたもので文部科学省のホームページからダウンロードできます)。

プログラミング教育については、「小学校段階における論理的思考力や創 造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」(以
下「有識者会議」とします)でその方向性が考えられました。
そこでの「議論の取りまとめ」において、小学校におけるプログラミング教育の中核と言える「プログラミング的思考」とは 「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と説明されています。
短くまとめれば、「プログラミング的思考」とは「コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考」であると言えます。具体的にコンピュータを動作させるための手順として分析的に示せば以下のように5つの流れのようになります。

 ① コンピュータにどのような動きをさせたいのかという自らの意図を明確にする 
② コンピュータにどのような動きをどのような順序でさせればよいのかを考える 
③ 一つ一つの動きを対応する命令(記号)に置き換える 
④ これらの命令(記号)をどのように組み合わせれば自分が考える動作を 実現できるかを考える
⑤ その命令(記号)の組合せをどのように改善すれば自分が考える動作
により近づいていくのかを試行錯誤しながら考える

いかがでしょうか。これは今までのマガジンで述べてきた論理と大いに関係があるとお感じになったのではないでしょうか。
特に、マガジン「論理的思考・表現の在り方(構造編)」と
https://note.com/tnrqw/m/m4e87949d0917
マガジン「論理的思考・表現の在り方(「順序」とは何か 編)」
https://note.com/tnrqw/m/m8f850e0db365
が大きく関連してくるものとなります。

以下の記事では、この関連性について考えていきます。

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