お酒の自己紹介

玄関から聞こえる旦那の「ただいま〜」。それが私の晩酌OKの鐘の音。帰宅するまではもしも何かあった時に車を出せるようにとアルコールを控えているからだ。

独身時代にはキッチンで鼻歌を歌いながらほろ酔いクッキングが日常の楽しみのひとつだった。人は変化していくものだな。

変化しないのは私の毎日お酒を飲むという習慣。頼んだわけでもないが旦那は私と結婚してから毎日ビールを飲むようになった。帰ってくると冷蔵庫から2本缶を取り出し乾杯しようと私に1本さしだす。
あまり飲めない旦那でも好んで飲める金麦350mlが今のマストの1本だ。そのあとはお互いのペースでご自由にどうぞが我が家のスタイル。

私はビールが終わると2.7ℓで常備しているトリスのウイスキーもしくは翠ジンを2:8くらいに水でうすく割って飲む。次の日には残したくないので旦那の休日前以外は「お酒は0時まで」「寝る前に水を飲む」がマイルールだ。

飲むお酒の種類は毎日のことなので経済的なことも考えてこうなったが、好みとしてはほぼなんでも好きだ。日本酒、ワイン、焼酎、ビール。食事や気分に合わせて買ってきたり、飲みたいものに合わせた食べ物を作るのも好き。

飲むスピードが遅いといつも周りから言われるが、その代わり「ずっと飲んでいる」とも言われる。よく言えば細く長いタイプ。悪く言えばメリハリがなくだらしない。でも、なんと言われようと自分のペースは乱したくないのだ。

つまみがないと飲めないということもなく、食事が終わってもひとりでちびちびと飲み続けている。
そうだ、つまみといえば思い出したことがひとつある。以前プライベートのTwitterアカウントでラーメンとビールを写した写真をアップした時、フォロワーさんから「自分は炭水化物と炭酸を一緒には口にできない」と言われたことがあった。
なるほどそういう人もいるのか、と驚いた。それが一緒に口にできるのかなど考えたこともなかった。
炭酸というくくりに限らず「ごはん（炭水化物）と一緒にお酒を飲むか、それともつまみの時にしか飲まないか」は私のまわりで聞いてみると意外と分かれていた。全体からみるとどちらのほうが多いのだろう。
まぁ私は「何を食べていようが食べていなかろうが飲む」のでちょっと論外かもしれないが。

私が食べ物に限らず飲むスタイルになったのは、単純に前職の帰宅時間が遅く、0時に飲み終わるにはつまみとごはんを分けることなど無理だったからだ。お酒を飲むにはごはんと一緒に飲むしか手はなかった。
そしてそこまでして飲みたかったのかと言われればそう、飲みたかったのだ。1日の楽しみがそこにあったと言っても過言ではない。

連休もほとんどない仕事だったので、ゴールデンウィークなどまとまった休日があると「昼間からピザをとって家で映画を見ながら好きにお酒を飲む日」など前々から計画を練って実行したりしていた。ちなみに基本ひとりだ。

そんな調子だからか、いつの間にかどの方面の知人からも私に「お酒好き」のイメージが定着していた。今日も久々に会った友人から「みんなが騒いでるときにふふふって見ながらずっと飲んでるイメージだよね」と言われた。どんなイメージだ。
結婚したときに職場の人たちや友人からいただいたお祝いの半数くらいが「酒器」だったのはありがたくも笑ってしまった。

酒好きには酒好きが集まるのか、私の友人たちもまた酒好きが多い。「アル中」と名のついた地元の男女4人からなる飲み友グループがあり、20代前半から幾度となく一緒に飲み歩いていた。
グループのLINEが鳴ると「みんな最近ちゃんと飲んでる？」という質問が飛び交うからおそろしい。
「アル中」のメンバーたちからは結婚祝いに愛知の地酒「醸し人九平次」を一升瓶でいただいた。正月に夫婦で飲んだが、これがとんでもなくおいしいのだ。ワインのような香りでするすると喉に入ってきてしまう。噂に聞いていて飲んでみたいと思ってはいたがなるほど、これは飲まなきゃソンソン。
愛知のお酒といえば「空」が有名かと思うが、私の推しはすっかり「醸し人九平次」になってしまった。

お酒好きということは一緒に住む前から旦那には知られていたとはいえ、いただいた一升瓶の日本酒と多数の酒器、それから自分で漬けた梅酒を抱えて嫁いでくる嫁はなかなかパンチがあるなと自分のことながら笑える。
自分ではそんなに生粋のお酒好きとは思っていないのだが、引く人が引くかなと思うので先に私の好きレベルをさらしたしだいである。

節約のためもっぱら家で楽しむスタイルなので、そのあたりのお酒ライフを中心に語っていけたらと思う。せっかくなので連載っぽく名前をつけた。「Yoppalife」酔っぱらいとライフをかけた私らしいてきとうな名前。私の好きなあの番組のように、皆さんのツマミになる話になれると嬉しい。